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英語は単語と文法どちらが大切なのか

英語学習において、単語と文法どちらが大切なのか、

結論としては、単語の方が大切だと思っています。

便宜上、ここでは単語の捉え方を、連語や慣用句なども含めた広い意味での語彙とします。

単語が大切な理由


なぜ単語の方が大切なのかというと、

「単語を覚えることが英語学習の本質であり、文法を理解することはその補助でしかないから」です。

生まれたばかりの赤ちゃんが言語を習得するまでの過程を考えてみます。

家族が話している言葉を何千時間、何万時間と聴き続け、それを記憶することで発話できるようになると思います。

そこに、文法という、抽象的な言語法則の理解を介在させることはなく、ただありのままに単語を覚えていると思います。

私はそれこそが言語学習の本質だと考えていています。では、文法が果たす役割とはどのようなものでしょうか。

文法の役割

英語を第二言語として、特に日本で学ぶにあたって、前述した赤ちゃんのような習得法は到底真似できないと思います。

一方で、赤ちゃんにはなくて大人にあるものが抽象的な法則を理解し応用する力、すなわち文法力です。

文法を使えば、初めて見た英文を理解したり、母国語を英語に変換したりすることができます。

文法を理解し応用できる大人が、こんな便利なツールを使わない手はありません。

文法を使いながら英語を学べば、文法を全く知らない場合より、英語表現を理解し覚えるスピードが格段に速くなることは言うまでもないと思います。

しかし、文法はあくまで三輪車の補助輪のようなもので、習得までの便利ツールにすぎません。

どれだけ文法を完全に理解しても英語を話せるようにはならないということは、皆さんも理解していただけるのではないでしょうか。

英語脳とは

「英語脳」という言葉を聞いたことがあるかと思います。これは英語で考え英語で表現することを意味し、英語話者の対話スピードについていくために英語脳は必要不可欠なものです。

日本語で考えそれを英語に変換し表現するプロセスを「日本語脳」と呼ぶなら、英語脳と日本語脳の違いは文法を介在させているか否かです。

いうまでもなく日本語脳の方がスピーキングやリスニングまでの過程に文法を介在させています。

そのためスピードは遅く、表現する英語も不自然なものになることが多いです。

だからこそあらゆる英語表現、つまり単語を体に染みつかせるように覚え英語脳を作り上げる必要があります。

英語の学習法

そのための具体的な学習アプローチは以下の流れをひたすら繰り返すことだと思います。

  1. 英語メディアを用いて表現のインプット

  2. ネイティブに表現をアウトプットし修正

1に関して、英語メディアはどんなものでも大丈夫です。楽しんで行えるものが良いと思います。おすすめのインプット法はシャドーイングです。

聴いた英文をそのまま声に出して繰り返すシャドーイングのメリットは

  • 部分的な英語表現だけでなく、それが使われる英文ごと覚えることができる

  • リスニングと発音が一度に覚えられる

といったように、学習効果と効率という面で優れた学習法です。是非単語帳を捨てて、見よう見まねでシャドーイングを始めてみてください。

2に関して、インプットした表現はネイティブとの会話の中で使ってみて、修正してもらってください。日本で学習するなら、オンライン英会話が良いかと思います。

また、英会話のなかで新しく得た表現や上手く表現できなかったものは復習してインプットに繋げてください

最後に

長々とかいてきましたが、結論、英語学習の本質は単語を覚えることです。単語を覚えるだけです。少しでも英語学習への抵抗感が和らいでいたら嬉しいです。

また、学習する上で初めは文法の力を借りて英語を理解しながら学習していくのは一向に構いません。その方が効率がいいです。ただ、徐々に文法という補助輪を外して、英語脳を作っていってください。

英語が話せるようになったあなたは最高にかっこいいです。英語を学ぶモチベーションなんて、それだけで十分です。

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