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解読 ボウヤ書店の使命 ⑳-2 後に付け足しました。

 昨日(2023年4月29日)、覚書に書くのを忘れていたが、28日の絵画教室に一葉式いけ花教室(絵画教室の隣でおけいこをされている)の家元である粕谷明弘さんが来られた。私が中野サンプラザでの展示に足を運んだことへのご挨拶にわざわざ顔を出してくださったのだ。確かに私は展示会の受付で「私は目黒の絵画教室で絵を習っている米田と申します。教室のお隣でおけいこをされている一葉式いけ花教室の方に案内のお葉書を頂きまして、本日お伺いいたしました」と言った。それで挨拶に来てくださったのだ。なんという丁寧さだろう! 絵画教室の先生には私がその展示に足を運んだことを伝えていなかったので、慌てて私も顔を出してご挨拶をさせて頂いた。まさか家元が直々に来られるとは思っていなかったので驚きもしたし、感動もした。中野サンプラザでは現地にいらっしゃった家元の粕谷明弘さんに撮影の許可を頂き、作品に対する衝撃的な感動についてお伝えしていたので、お顔は拝見していたのだったが、改めて面識を得たことに喜びを感じた。
 その時、粕谷明弘さんの着けていらっしゃったペンダントのヘッドが楕円形の黒い石で、私もちょうど着けていたサンタマリア産のアクアマリンと同じ形であり、同じ位置にぶら下がっていたものだから驚愕した。後で昔のお写真を拝見するとやはりその黒い石を纏っていらっしゃった。
 ――なんと! アクアマリンが引き寄せたか!
 私はさらに嬉しくなってしまい、粕谷明弘さんのいけ花のすばらしさについて興奮気味に語ってしまった。後で先生に「会場で家元とも会ったの?」と不思議そうに聞かれて、「はい!」と嬉しく答えた。
 そういうわけで、今日(2023年4月30日)は森散策に行った後、サンタマリア産のアクアマリンを届けてくださったピュアピュアに行き、石の効果の素晴らしさと感謝の気持ちをお伝えした。もちろん石の「効果・効能」は感じ方次第だし、科学的な根拠もないものだが、石に触れるだけでも嬉しいのに、幸運まで感じさせてもらえるとは何重ものありがたさ。石が届くまでの行程、人々の情熱や労力に対してお礼を言わないではいられなかったのだ。何かと行き届かないがさつな日々を送っているのに、粕谷明弘さんがわざわざご挨拶に絵画教室まで来てくださったという丁寧な仕草に感化され、私も石のお礼を言いに行きたくなったのだった。

 さて、『キャラメルの箱』の復刻は昨日で完成した。改めてまとめてみる。
 主人公の「僕」は「ゆうちゃん」と呼ばれていて、『駅名のない町』の主人公でもある「永尾祐一」の子供時代であることを思わせている。ゆうちゃんの父親はどこに行ったのかわからず、その姉であるりんごおばちゃんは時々ゆうちゃんの家にやって来てはゆうちゃんの母親の手を煩わせるのだった。さらっと書いているが、ゆうちゃんの母親にとってはハードな状況だ。お舅さん、お姑さんも居るのだから。りんごおばちゃんは年下の派手な男性たちと遊んでいる時期が長かったが、ある時、白いワイシャツを着たおとなしそうな男と結婚する。りんごおばちゃんはこの男としばらく不倫関係にあり、とうとう略奪する形で結婚することになったのだ。ひそやかな祝言の日に、ゆうちゃんはりんごおばちゃんから貰って溜めていた小銭を使ってキャラメルを買い、お祝いと言って渡そうとするが、りんごおばちゃんは中身をゆうちゃんに返し、「箱が好きなんだ」と言って箱だけを持って男との新生活へと旅立った。
 この物語で私は何が言いたかったのだろう。書いている時は、やはりシュルレアリストとしてオートマティスムの技法で書き取った。今、客観的に読んで思うには、この物語のテーマは女性にとっての「結婚」ではないか。結婚はしたが苦労ばかりしているゆうちゃんの母親と、不倫愛の後で形を得ようとして結婚するりんごおばちゃん。りんごおばちゃんはキャラメルの中身でもなく、おまけでもなく、箱だけでいいと言うのだ。
 
 制作は常に並行して行われているので、厳密にどの作品が次にくるのかを特定できないが、「結婚」がテーマなのだとすると、朝日カルチャーの小説講座で書いた短編四部作が続きと考えてよさそうだ。
 解読『ボウヤ書店の使命』では、その短編の解読へと入っていくことにしたい(五月半ば以降を予定)。

追記
 上記まで終わらせたところで、横浜ベイスターズと中日の試合をDAZNで観ながら、デッサンの練習をすることにした。絵画教室は自由な制作の場にさせて頂いたので、練習はできるだけ毎日家でやることに。
 野球が終わったところでデッサン練習も一区切りと思い、
Canary Rondellio(絵の時に使う名前)のハンコを押そうとして、ハッと気付いた。


ラピスラズリの衝撃の時、ラピスラズリの指輪が入っていた箱がハンコにぽったりではないか!

 なんとなく、デッサンの練習結果も、まるでブラックペッパーの缶があたかもシャチハタで、Canary Rondellio(絵の時に使う名前)のハンコを押したようだ。
 Canary Rondellioは「白いワイシャツを着た男」つまり、「紙」と結婚をして、これから絵を描いていくことが今日、明確に決定したのだ。
 

 絵はツバメクリームノートのPLAINを使っているのだが、表紙の色と箱の色も何か似ている。
 ラピスラズリの衝撃をくれた姉の贈り物。恐るべし。
 ちょうど『キャラメルの箱』の復刻が終わったところだが、「箱が好きなのだ」というりんごおばちゃんのメッセージも効いている。十年以上前の私が私に預言したのだ。
 ぴったり、めでたし。


オーマイガ!

もうひとつシンクロニシティに気付いた。ラピスラズリは「試練を与えて成長させ、幸運をもたらす石」と言われているが、『キャラメルの箱』のりんごおばちゃんが生まれた時にじいちゃんが植えた木がモクレンだ。試練モク。そして幸運が来るだろう。


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