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解読 ボウヤ書店の使命 番外編

 絵画教室で描いた『異次元から来た青い人が葡萄をワインに変えた』について、まだ解読が続いていた。
 もっとも驚かされた絵画左部にある「海へと向かう線路」は大分県の黒ヶ浜にあるのだが、それは佐賀関(さがのせき)にある。
 ――ふうん。
 と、最初は眺めていただけなのだが、その後、なんとなくサントリーホールで行われる演奏会の情報を見ていると、上岡敏之さんが読響で指揮をされるプログラムに「シベリウス 交響詩<エン・サガ>」がというのがあり、おや? と思った。上岡敏之さん指揮の演奏会にはなんどか行ったことがあり、ドイツから戻って来られた時にはなるべく足を運ぶようにしていた。
 ――エン・サガ、か。
 スウェーデン語で「ある伝説」という意味らしい。
 ――何か、指し示しているな。
 そう思って慌ててチケットを取り、昨日(2023年5月31日)、サントリーホールへと向かった。パンフレットを読んでいると、「ウィーンで観たベックリンの絵画が数年を経て、この作品のインスピレーションの源となった。」と書いてあり、感慨深い。たった今調べてみると、それは『死の島』というタイトルの絵画らしく、この絵画にインスピレーションを得て書かれた小説に、福永武彦著『死の島』があるらしいが、その小説の中でも「死の島」と名付けられた絵画あるそうだが、それを描いた登場人物の名前が「萌木素子」だそうだ。
 (また、当演奏会のプログラムにシューマンのピアノ協奏曲イ短調作品54もあり、シューマンは自作の批評もしていたそうで、この解読『ボウヤ書店の使命』に通ずるところがある。)

 というわけで、絵画教室であぶり出したパステル画『異次元から来た青い人が葡萄をワインに変えた』はまだまだどこかにリンクしていそうな気がしている。(記述2023年6月1日)

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