自分のことが大事
『自分のことが大事』
そう思うことがとても大切なのでは、とこの頃思う。
これは、「自分勝手にふるまっていい」とか「自分の考えこそが正しいと思う」とか、そういうことではない。
むしろ、心の底から「自分のことが大事」と思っていたほうが、例えば「よかれと思ってやっていたことが、実はそうではなかった」とか、「自分とはちがう相手の意見にも一理あると思える」とか、そういう自分だけの視点に気が付けるのではないか、と思う。
『大事』ではなく、『好き、嫌い』でみると、どうしても「いいことをしている(ポジティブな感情でいる)自分は好き」「嫌なことをしてしまう(ネガティブな感情でいる)自分は嫌い」になり、自分に対して条件を付けてしまう気がする。
そうではなく、どんな状態にいたとしても、たとえネガティブで嫌な感情に陥っている自分だとしても、根底に『自分のことが大事』があれば、必要以上に自分を責めたり、もしくは他者を攻撃したりすることもないと思う。
自分がやっていることを「いいこと」だと思っていた際に、実はそれは思い込みだったり、自分や一部の人にだけしか利益がなかったりすることなんて、誰にでもあることだと思う。
いい悪いの判断は、結局は主観であるから、自分の思いと客観が一致しないことはある。
大切なのは、途中で気が付くことだと思う。そんなときに「いいことをする自分はよくて、悪いことをする自分はだめ」の考えだと、なかなか自分の非が認められない。
『自分のことが大事』という気持ちと、『自分の言動を反省する』という行為は両立する。というか、条件なしで自分のことを大事に思うからこそ、反省できるのだと思う。
反省できる人は、他者から信頼される。よいループになると思う。
他者から信頼されたいから反省できる自分になる、ではない。
それでは条件付きになってしまう。
そうではなく、そもそもどんな自分だって大事、だと思う。
そうすれば、自然と周りとのズレにも目を向けることができて、結果として他者からの信頼も得られるのだと思う。
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