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苦手な人は苦手なままでいい

「苦手な人は苦手なままでいいのでは……っ⁉」と唐突に気が付いた。

 特に自分と関わりのない人ならば、思う存分「こういう人、苦手だわー」と思えばいいのだろうけど、自分の所属している(しなければいけない)場だと、本来は苦手であろうタイプと、がんばってうまくやろうとしてしまう。
 うまくやろうとすること自体は別に悪いことではないのだけど、価値観や考え方、感覚がちがう人って、どうしたってうまくいかない。
 
 よく考えてみたら、「この人苦手だな」と思ってしまうこと自体は悪くない。それが、排除や攻撃に繋がるのがダメなだけで、合わないものは合わない。
 というか、自分が排除される側になるのがこわいから、その場にいる誰かを苦手だと思ってしまうことを避けていたのだと思う。
 だけど、別に、苦手=排除につながるわけではない。

 むしろ、その人のいいところを見つけようとしたり、共通点を見つけて仲良くしようと話を盛り上げたり、がんばってきた背景があればあるだけ、ふとしたときに漏れ出るちがいが際立ってしまうこともある。
 それに、相手からしたら、こちらの行動は「がんばってうまくやろうとしている」ことになるわけで、なんだか不誠実な気さえもしてくる。

 苦手だからといって、目が届く範囲にいるのに、あからさまに避けたり、周りの人に「あの人苦手なんだよね」と言いふらすのは、攻撃であって、同じ場にいる人として、やってはいけないことだと思う。
 だけど、苦手だと思う自分の気持ちにフタをして、「うまくやらなければ」と無理をすることによって、それが裏目にでてしまうこともある。

 だったら、苦手だという気持ちはそのまま受け入れてしまったほうがいいのでは、と思う。受け入れることは、別に表明することではない。
 うまくやろうと気負うこともないし、どうしても意見をすりあわせないといけないときは信頼できる第三者に相談して間に入ってもらってもいい。

 本当に、どうしてもだめな人がいるときは、その場ごと切るのも最終手段でありだと思うけど、その場所自体は気に入っているのに、ちょっと苦手な人がいるだけで、切ってしまうのはもったいない。
 そんなとき、がんばって相手とうまくやろうとするより、苦手なものは苦手、と思ったほうが、よりよい方法を考えられるのでは、と思う。
 


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