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タカラヅカ日記⑧宝塚版『エリザベート』への尽きせぬ想い

『エリザベート』が好き過ぎてまたまたチョッと?愛を語らせて下さい(笑)

ヅカオタ初心者🔰のわたしにはまだ巡り合っていない作品ばかりなのですが…去年の暮れに『エリザベート』に出逢ってからはほぼ毎日浴びるように『エリザベート』の楽曲を聴いて沼に浸っています(・∀・)

仕事中もスマホやFireタブレットでタカラヅカオンデマンドを再生してイヤフォンで聴きながら作業をしています。充電が無くなる度に端末とイヤフォンを入れ替えながら爆音で浸りきってます。日中は片耳で夜には両耳で(。•̀ᴗ-)✧

最初に2018年の月組バージョンを観て虜になり…偶然手に入れたあさこさん(瀬奈じゅんさん)のDVDで2009年のトートの魅力に取り憑かれてしまい女役もされていた事を知り2005年版のシシィ(主演は彩輝直さん)も観てみたい👀になってからが沼の始まりでした。その前に2020年の25周年ガラコンサートを拝見していたので歴代の作品を辿りたくて堪らなくなってしまったのです。ちょうどアマプラにタカラヅカオンデマンドがあったので迷わず加入したら『エリザベート』の視聴が出来る時期だったのでつい最近、全10作制覇致しました(人 •͈ᴗ•͈)←同じモノをリピートするので意外と先に進まない(^_^;)

珠城りょうさんは『エリザベート』を見る前に『ベルばら』も見ていたハズなのに(その時はまさみりしか見えて無かったから)…改めてどんな所に惹きつけられたのか考えてみたんですが…やはりトート閣下のあのお声ですね!珠さまのフワァっと膨らみのある包み込まれる様な声に第一声で惚れました😳💕『なんだ!この声💦好き過ぎるぅ~』テレビから流れて来るスピーカーの音でさえそう感じるのに、この声音を生で聴いてる人が羨ましい…そう思いました。気が付いたらちゃぴちゃんスタートで宝塚→まさおくん→月組→エリザベート→りょうちゃんと当然の流れの様に月組の中を転げ回ってます(笑)勿論、月組さんはみんな大好きですし…月組から組替えで移動された方たちも同じ様に追い掛けて見てますから雪組さんや花組さんを少しかじりながら星組さんや宙組さんをオススメを参考に見ています。ただ過去に遡っているのであちこちと寄り道しながら…飛ばしとばしにセレクトしてますのでユルユルとオタクしています(笑)

エリザのお話しに戻ります。主に2000年以降の公演をリピートしているので最初の5年ぐらいのは2~3回しか拝見してませんので…主に2002年の春野寿美礼さん以降を見て感じたことをお喋りしたいと思います(≧▽≦)

冒頭登場するのは煉獄で裁判を受けているルイジ・ルキーニですが…歴代で一番お美しい!と惚れ惚れしてしまったのは初代の轟悠さまです(笑)現存する写真のイメージで皆さん「美」を封印して臨んでいらっしゃいますが、轟さんは美しさが漏れ出していて隠しきれておりません( ꈍᴗꈍ) 霧やん霧矢大夢きりやひろむさんの怖いぐらいドスの効いたキレ具合も好きなのですが一番好きなのはまさおくん…龍真咲さんの狂鬼だけでは無いスタンスのルキーニです。れいこちゃん…月城かなとさんは押し出されて出て来た瞬間の小馬鹿にしたような薄ら笑いにテロリストの狂鬼とサイコパスを感じてゾクリとしました。「ミルク」の場面とトートからナイフを受取る「霊廟」でのシーンには其々の役者としての解釈が現れていてオヤッ?とさせられます。例えばあさこさんやだいもんさんのルキーニはキレ気味に「ミルク」のシーンを演じて市民の怒りを逆撫でしていきますがまさおくんは「無いものはないんだよ」と困惑気味に喋り相手に寄り添いながら怒りを誘っています。無理に持ち上げる事なく印象操作している感じですね。またナイフを受取る時の目の光りの怪しさ…欲しいものをやっと手に入れた歓びに満ちた笑みは10人10様の不気味さを表現されていますね。ストーリーの中を出入りしながら繋げていくルキーニがその年の『エリザベート』という演目を左右すると言っても過言では無いのでしょう。ちなみにわたしのイチオシは龍真咲さんです☝️

オーストリア皇帝のフランツヨーゼフ1世も好みが分かれる人物ですね。若さと気品、厳格さを感じるのは樹里咲穂さんと霧矢大夢さんのフランツでシシィへの愛情と母親ゾフィーへの敬慕をとても感じるのは美弥るりかさんと和央ようかさんのフランツだと思いました。3人でのシーンの困った表情の違いですね。とても厳格に躾られました…って感じるのは真風涼帆さんかしら?お顔立ちもあるかもしれませんが(笑)表情に緊張感がとてもあるように感じるので…終盤の『ボート』の場面はみやちゃんのフランツが一番大好きです。胸にグサッときます。

シシィ…エリザベートは個人的にイチオシはちゃぴちゃん愛希れいかさんなんですが、あさこさんやかちゃさんといった男役さんの演じたエリザベートも大好きです。色んな事情があって外野で言われている事はさておき…普段男役として低い音域の歌や声音を確立させているのに約3ヶ月間女役の高音域を娘役さん以上の努力をされて挑まれてたと思います。声だけでなく立ち居振る舞いにフィナーレではデュエットダンスまで披露されるのですから並大抵の努力では成し得ないでしょう。他の作品を拝見した時に、これがあのシシィを演じた同一人物だなんて?と脱帽です。作品や役への愛しか感じません。どんなシーンでも見事なエリザベートそのものでした。容姿もさることながらトートやフランツと歌でも見事な迫力で聴かせてくれました。役者として演じきって下さったと思います。
ちょっとアツくなり過ぎました💦ちゃぴちゃんのシシィは多分歴代最高に自由を追い求めたシシィだと思います。なんなら一番トートに強く…最強に抵抗していたと思います。失って初めて気付く大切さを自己保身と云う防御でたった一人の息子で一番自分を必要にしていたルドルフを亡くした時から彼女の命の終焉へのプロローグは始まっていたのでしょう。「どうぞあげるわ…」と言われたトートが哀しみに打ち拉がれた姿に傷付いた事は明白です。自分が欲しい彼女はこんな姿では無いと言うショックを表す珠城さんのトートとのまるでらしからぬ動揺に慌てる姿はエリザベートに寄り添ううちに青い血が赤く変わってしまったかの様でした。トートが支配する闇の帝国へ連れ立ちたい想いと生き生きとするエリザベートの魅力から逃れられない歯痒さに仕掛ける全ても既に決められた運命の歯車の一部でしかないのだから…惹かれながらも反発し合う2人(でいいのかな?)が一番好きな組合せはたまチャピの二人です。

つい最近気付いた事ですが…2018年のこの公演は真夏から始まって秋口まで上演されていましたが、トートのお衣裳がとても秋冬バージョンで皮革やら別珍の様に見えるのですが?トート閣下は汗ひとつ見えませんでしたが…暑さ対策されていたのでしょうか?他の作品ではとても汗っかきの様でしたが…

『エリザベート』と云う作品はとても個性的な登場人物が多いので好きなスターさんが演じられるバージョンが一番であるのが普通かもしれませんね~

登場人物総てを比較は出来ませんが(笑)皇太后ゾフィーはすーさん憧花ゆりのさんが一番好き!ド・ストライクです。エリザベートとの掛け合いや重臣たちとの息ピッタリな雰囲気に息子を熱愛する感じが大好きです。厳格で男前と言えば春野寿美礼さんの時の夏美ようさんでしょうね。迫力半端無い!と思います。

食堂の場面に登場するマダムヴォルフは歴代で一番は白雪さち花さんだと思います!娼婦館の女主人らしい狡猾さや妖しさがとてもお上手でエトワールを務められる程の美声をネチッこく使いルキーニと絡む姿もゾワゾワします。唯の派手さやお色気は表現次第で厭らしいだけになってしまう正に紙一重ですが、それを嫌悪感を感じさせずに体現してくれました。ルキーニの反応も其々見比べると面白いです。

病院訪問で登場するヴィンディッシュ嬢も彼女の狂気を前面に押し出すパターンと悲哀を表現される方が居ますが2016年の宙組まで殆どの方が前者に思えます。うみちゃん海乃美月さんはとても深い解釈で魅力的にエリザベートの悲しみの深さを映す鏡の様な純粋な心でした…観ている者が自然に涙する心に寄り添った演技で涙が溢れてきます。

エリザベートは公爵家の娘で在りながら自由を愛する父親の元で田舎生活でプリンセスらしからぬ奔放さで育ちました。パパ大好きな最初のシーンはその後の苦悩との対比でとても愛情タップリなお茶目なパパを同期の輝月ゆうまさんがちゃぴちゃんと息ピッタリに演じました。家族を大切に愛してるが溢れている夏月都さんが同じく愛情タップリに演じてくれました。姉ヘレネも優しくて心配性な素敵なお姉さん叶羽時さんでした。

エリザベートは本当にキャストの多い舞台で(海外ミュージカルあるある)上級生から下級生まで総出で場面に余裕?のある人たちがアチラコチラの場面で群衆芝居をされています。時にそれは一目で分かる装束であったり…あれっ?って良く見なければ気付き難い設定であって、それをじっと目を凝らして誰かを見極める楽しさもあります。少しだけお顔の判別が付くようになった新米ファンには新たな楽しみです(笑)しかも陰コーラスも録音では無くて生ですから本当に大変だと思います。

もうキリが無いのでこの辺りで諦めますが💦(ホントはまだまだ語り足りない…と云うか歴代総て話したいよう😂)冒頭の霊廟での霊魂の合唱での声のバランスが歴代で一番聴き取りやすくて総ての人物の声を聴き分けられると感じます。ある程度はポジションによって振り分けが決められたお役も有るとは思いますが…絶妙なバランスで配役が決められていると感じてしまう心地良さです。2018年の次に好きなのは2009年版の組合せです。まぁ……結局月組が大好きなのですが😅この二つが一番大好きなバージョンで飽きる事なく延々と聴いて居られるのです。(日頃耳で聴いてる事が多い為スミマセン!)

結局は好みの問題だとは思うのですが…耳に心地良く観て共感出来るポイントが高いバージョンが其々の一番だと言うことでしょうね。誰かがどうだとかなんて素人には言う立場にありませんし…スカステやパンフレット、雑誌インタビュー等で語られている役作りをお伺いすると優劣は必要無いと感じます。次から次にある公演でたった1ヶ月足らずのお稽古で仕上げなければならない大変さは想像も付かない程でしょう。実在の人物の場合には本や資料をたくさんお勉強されて挑まれる。樹里咲穂さんは公演半ばまで掛かってフランツヨーゼフ1世の資料を読み込んだと言われていました。それは役者と共に舞台を作り上げる演出家やスタッフにも言える事だと思います。その時々変わる演者に寄り添いながら仕上げられる作品に正解があるのかは分かりませんが、制約の多い海外ミュージカルを如何に個性的に宝塚スタイルにするか…生で舞台を観劇された方にならわかるはずだと思います。

演じる事で継承し続けられる歴史ある舞台は、時に楽しみだけでは無い情け容赦の無いプレッシャーだと思いますが…いつでも真正面から取り組んでファンに届けて夢を見せてくれる宝塚歌劇団はとても素敵で温かい空間なのだと感じています。

選ばれてその世界に存在してくれているたくさんのタカラジェンヌたちこそが夢であり希望なのです。日々いろんな困難な現実と向き合いながらも笑顔で居てくれる…それこそがドリーム・ガールそのものですね。若い世代の人たちではありますが、古き良き時代も継承してくれる日本の文化のひとつです。これからもたくさんの夢を与えて下さるのだと心待ちにしています。


ちょっとだけ書きたくなって書き始めた記事ですが…1週間ぐらい出たり入ったりしながら(笑)最後は一気に仕上げましたが…なかなかチョットでは無かったですね🤣🤣🤣

エリザベート沼の住人の戯言にお付き合い頂きましてありがとうございました。

#エリザベート



http://www.moon-light.ne.jp/musical/Elisabeth/takarazuka_cast.html


拙い文章への共感やサポートありがとうございますm(_ _)m