#9 無冠の帝王の生き様「Pay money To my Pain」
今日の1曲。
Pay money To my Pain - Home
¶ 俺の痛みに金を払え
今日の1曲は
私にとって最も重要で大切な1曲だ。
「俺の痛みに金を払え」という
強烈な名前の伝説的なラウドロックバンド
Pay money To my Pain。
ONE OK ROCKのTakaなど
このバンドの曲に影響を受けた
アーティストは多いだろう。
ボーカルはK(享年31歳)。
その早すぎる死は
衝撃的な悲しみを生んだのを覚えている。
リーダーのPABLO(37歳)
T$UYO$HI(43歳)、ZAX(37歳)。
4人組の彼らは
日本とアメリカを股にかけ
日本のロック界に
新たな可能性を見せたグループだ。
かすれていて
でも綺麗な高音が出る
いわゆるスモーキーボイスのKの歌声と
カッコイイを具現化したようなサウンドは
もはや体現できるレベルではない。
誰も真似できないのだ。
だから憧れる。
私は彼らのお陰で
それまで敬遠していた音楽が好きになり
日々の活力を与えてもらった。
本格的に歌を始めてから
幾度となく悩まされた自分の高音域の平坦さ。
それを改善するために
Kの真似をした。
日々の積み重ねによって
今は人前で歌えるレベルの
スモーキーボイスを手に入れることができたが
彼のそれには遠く及ばない。
包容力のある刺激的な歌声。
その歌声に
女性は誘惑され
男性は憧れただろう。
¶ アメリカで通用する唯一のJ-ROCKバンド
彼らをそう評価する業界人は多いし
私もその言葉を信じて疑わない。
Kがもっと生きていれば
必ず日本の音楽に革命を起こしただろう。
彼らは
ラウドロックというジャンルだが
これは
オルタナティブロックと
メタルの良いとこ取りをしたようなジャンルだ。
斬新な音運びで
綺麗な歌声が似合うゾーンがあれば
重厚感のあるシャウトで
地響きを起こすようなゾーンもある。
これが1曲の中に存在するのだ。
似て非なる2つのジャンルのロックを
ここまで綺麗な組み合わせられたバンドは
私の短い人生ではこのバンドしか知らない。
彼らが
記録として
日本のトップに立ったことはないが
記憶の中では
いつまでも君臨し続けるような
存在感がある。
本当に
ただただカッコイイ。
カッコよさを突き詰めたら
こういうサウンドになるのだなと
耳で覚えさせてくれた彼らには
感謝しかない。
¶ 必聴の1曲
Pay money To my Pain - Home
私が好きすぎるが故に
色々なことを肯定的に語れてしまう。
それが胡散臭くなりそうなので
私の所感はここで終わる。
まずは、聴いてほしい。
そして
違う曲にもどんどん手を出してほしい。
彼らの生き様が
そこにしっかりと詰まっている。
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