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たんぽぽのつぶやき

この世界は混沌が連綿と続く残酷な世界のような 気がする。 正解だと思ったものが明日には変わっ てしまう。 自分の中の正解が人にとっては間違い だったりするのが当然だ。

違う出自で、違う環境で、それぞれがゆっくりと 花を咲かせられたらいいのに、 運命というのはキ ツイもので花咲くことを強制させらることもあ る。個々人が限界まで不幸を背負わないと回らな いほどに世の中は怨嗟に満ちている。

地獄があるとすれば、それはこの世界ではない か。たまにある、 人と人が関わる中で生まれる一 瞬のような煌めき。 それは地獄が地獄たる故に蜘 蛛の糸が雨を受けて光るように美しい。

どうか、この幸せがずっと続けばと願わずにはい られない。しかし、 縋りすぎると千切れてしま う。我々が生きているのは常に今であって、 過去 を振り返りすぎていると心がゆっくりと濁ってい くような気がする。

人は変わっていく、 それ他人から見て反対方向に 向かっているのかもしれない、 一方でその人なりの正義を目指してのかもしれない。

我々は水だ。

水になりたくなくても水を含んでいる。

濁らざるを得ないし、

人の心のオアシスにもなれる。

夢は僕には沢山ある。 ただ、 祈るのは自分が前に進むことを辞めないこと。

その上で宗教に頼るかもしれない。

思想に頼るかもしれない。

学問に頼るかもしれない。

親に、友人に頼るでしょう。

僕は1人の足で立ちたくない。

だってそんなに強くないから。

ただ、この原点を忘れたくない。

人の心の隙間を埋められる人でありたいという 願いを。

まずは自分の大きな隙間を、

この隙間を埋めましょう。

どうか。どうか、この願いが叶うことを祈って。

山手線にて

2023/7/22

濱野 柊介

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