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アリとキリギリス【青春コンプレックス】

アリとキリギリスという物語、キリギリスは暖かい時期に楽しむだけ楽しみ冬を越せない、一方アリは冬に備えて準備をして乗り越えることができる、楽しさを代償にして。
僕はキリギリスになりたかった。もっと遊べば良かった。もっと恥ずかしがらなければ良かった、と後悔しつつ今の人生に安心して生きている。
人は、キリギリスになるべきだと思う。

今回はポエトリーに書いていきたいと思います。
自分の大学の経験を元にそんなことを思ったので、物語形式でこんなことがあって僕は青春コンプレックスを抱えているっていう話を以下に書き連ねていきます!

登場人物は以下です。

有田:僕です。
熊切:高校時代からの友人。キリギリス的な存在
A山:熊切が落として、有田が恋した女1
B島:熊切が落として、有田が恋した女2
C竹:熊切が落として、有田が恋した女3

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有田と熊切、高校時代から仲の良い友達
男だけのメンバーで仲良くしていたから普通に仲の良い関係
それに女が絡んでくると事情は変わってくる。

その二人は同じ大学に進学した、同じサークルに入って、そこは男女のコミュニティだった
有田がある女性を好きになった。A山という女性だ、彼女は一つ年上の背が高い大人っぽい女性だ。
帰り道も同じで入学して3ヶ月足らずで女性免疫のなかった有田はA山に告白した。
ふられた、年下は恋愛対象に見れないと言われたが、その4ヶ月後にA山は熊切と交際を始めていた。
時は戻って有田がA山にふられた2ヶ月後、有田は別の女性を好きになっていた。
B島という同級生だ、元気ハツラツとした歌の上手い背の低い女の子だった。
B島と有田は何度もご飯に行っていたがここで相談される、熊切のことが好きだと
熊切にその旨を話すとB島と付き合うつもりはあり、帰り道で手を繋いだりしていて、確実に自分の入る余地はないと有田は思った。
ただその2ヶ月後に熊切はA山と付き合う。B島は失恋したが、そこに付け入ることは有田にはできなかった。それが一生の後悔であり、10年以上引きずることになる。

熊切とA山はものの数カ月で別れた。熊切は典型的なヒモで食事代、ホテル代含めA山に払わせていたらしい。
有田と熊切が大学2年に上がった時、有田は再度A山に告白した。
けれどもA山は有田のことをよく知らないと言った、彼女とはこの一年間で1対1ではないとはいえ50回ぐらいは飲みに行っているのだ、その相手に対してあなたのことを知らないと言われ、何回か出かけることになった。
何回かでかけたあとに再度告白したがやはり付き合えないと言われた。
そして有田は「まだ熊切のことが好きなんですか」と言った。

もう熊切と付き合う気はないらしい。告白されても断るのだとか、その頃熊切はC竹という一つ年下の後輩と付き合っていた。

ただものの2ヶ月で別れたらしく、その年の最後に熊切とA山はまた付き合うことになる。
A山は自分にもう付き合う気はないと言ったのにな、ひどいよなほんと。
そのあと自分とC竹がやけに仲良くなった。よく飲みに行くことになったし一緒に映画を観に行ったりもした。そのあとに告白すると無事付き合うことができたのだが、実はC竹には継続してセ○レがいたらしく、その関係がのちにバレてわかれることとなる。

その後B島と再度仲良くなった有田、B島と付き合うことになり無事とんとん拍子で物事が進んだ、かのように思えたのだが、この数年の間にB島は後輩の男と体の関係を持ち初めてを捨て、サークル内の何人かの男と関係を持っていた。いわゆるヤリ○ンというやつだ。誰とも付き合わずに。
結局B島とはそれが原因で別れることになった。

1年の頃に有田がB島に迫っていたら、彼女と結婚していたかもしれない。
そうして有田は社会人になった。日々努力をする傾向にあった有田は、大手企業に入社することができた。

熊切は実はこの間で2留しており、大学を中退して放射能処理の仕事についた。
ただ熊切は職場で上司から執拗な宗教勧誘にあったらしく、仕事を辞めていわゆるニートになった。毎日ゲーセンでゲームだけをする日々、気づけば借金が溜まってどうしようもなくなっていた。
以前付き合っていたC竹の家に転がり込んだが、途中で見捨てられ露頭に迷ってコンビニでバイトしながら満喫ぐらしの生活になった。数年・・・

有田は社会人になって彼女ができた。会社では認められ昇進し、給料も同世代では上位5%に入る高収入を得た。その後有田は転職し、日本人なら誰もが知っているIT企業に就職した。

熊切は満喫でその日暮らしをしていたらしいが現在は行方不明、大学のみんなも彼がどうなったのかここ2年くらいわからないらしい。

有田の人生は側から見たら成功しているように見えるだろう。
だが有田の中で、自分は成功していない、学生時代に多大な女性に対するコンプレックスや失敗を重ねたことが今でも心に突っかかっている。
あの頃に自分が欲しかったもの全てを手に入れている熊切が羨ましくてたまらない、ここまで自分が成功して天と地の差があったとしても有田は熊切になりたくて仕方がなかった。

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僕かわいそうじゃないですか?笑、しかもこの友達をサークルに誘ったの僕なんですよね。まあ自分の行動力のなさ(その分勉強とか就職は頑張ってたけど)が原因だと思います。

この話を先日、同じ高校の同級生にしました。
そうしたら彼はこう言います。
「今何もかも買ってるよ、人生のうちの4年幸せだったのと、そのあとずっと不幸なのと、これから幸せなのどっちがいいよ?」と。
その言葉を聞いて少し気持ちが軽くなったものの、自分の心のつっかえはまだ少しあります。

あとでどんなに成功しても、学生時代の青春は取り戻せないのは事実す。
本当に恥ずかしがるとか、行動が遅れることで他のキリギリス達が楽しんで青春は終わります。
今学生の人、行動しよう、本当に。

まあひっかかりつつも、自分は正しい道を生きてきたと思いこれからも生きていきます。

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