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ヨルダン植物紹介7|キリストノイバラ【JOCV Day207】

ヨルダンの植物紹介7回目は「キリストノイバラ」を紹介する。

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クロウメモドキ科の植物である。ナツメがこの科に含まれている。キリストノイバラも"Christ's thorn jujube (キリストのトゲのあるナツメ)"という一般名で知られている。

学術名は"Ziziphus spina-christi"と言う。ヨルダンの植物の中でもトップクラスにカッコいい学術名だと勝手に思っている。

キリストノイバラを含めて4種類のナツメがヨルダンでは確認されている。常緑性の低木で乾燥に強く、ヨルダンの砂漠地帯に生息している。

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学術名にある"spina"にはトゲという意味がある。文字通り、地上部には鋭いトゲがあり、一枚の葉を挟む形で2本のトゲがある。

栽培する時はこのトゲに気を付けなければいけないが、ラクダはこの葉を食べる。

キリストノイバラという名前の通り、キリスト教にゆかりのある植物であり、キリストの冠として使われた植物と言われている。

コーランには「スィドラ」という植物が聖木として登場するが、このキリストノイバラがスィドラではないかという見解もあるようだ。

花は夏の終わりに咲き、蜜が多く含まれている。果実は丸っこく、熟れると赤く、いかにも甘そうな色となるが、そこまで甘くは無い。

<参考>
Field Guide to Jordan Second Edition Page 201
Wikipedia "Ziziphus spina-christi"
Wikipedia "スィドラ"

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