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△45歩型角交換四間飛車メモ~すぐ使える二つの攻め筋~

こんにちは!
今日も元気に振り飛車蹂躙してますか?

居飛車党過激派のramhomeです。

角交換振り飛車に悩まされている居飛車党を救いたい……、ということで、△45歩型の角交換四間飛車に対する作戦を一つ紹介したいと思います。

基本の攻め筋

基本図

はい、こちらが基本図です!
今回は便宜上居飛車が先手、角交換に対する手損はなしといたします。

『ポイント①』
この局面になるようにしてください。手数が合わなければ飛車を上下(26→27→29)などの筋を用いて合わせてください。

『ポイント②』
基本図までの組み方のコツとしては”歩を突き越されない”と”桂跳ねは最後に回す”が大事かもです。1,3,6筋は突き越されやすい印象です。

基本図のタイミングは後手が最善形で、どこを動かしても隙が出来るつくりとなっております。
以下でご紹介する二つの攻め筋を使って仕掛けを模索して見ましょう。

『ポイント③』
二つの攻め筋は基本の攻め筋です。
相手の形に応じて常に狙っていくことで、様々な場面に対応できるでしょう。

①馬で猛攻! ▲45桂アタック

①-1 待望の反撃

最もオーソドックスな攻め筋が▲45桂となります。

必修の一手45桂。今日はこれを覚えて帰ってください

基本図から、△92玉とした際に▲15歩△同歩▲45桂が狙いの一着。
当然△同飛車とされて桂損ですが、ここから先手の反撃が始まります。

▲32角打と隙を突く角打ちに、△12角打と合わせます。さらに▲24歩と前進してきましょう。

備考
※この筋は、△92玉以外でもだいたい成立します
※端を入れなくてもいいですが、攻め味をつけるために入れておくのが良いかも


▲32角打が待望の反撃。後手の桂と香を狙っていきます

①-2A ▲24歩△同銀の場合

銀が居なくなったため▲22歩打が成立

△同銀に対しては、▲22歩打△33桂▲21歩成△42飛▲22と、で先手指しやすいでしょう。
次の▲23とがあり、後手は▲24飛や▲13歩の銀取りを受けられません。

ここまで来れば居飛車がかなり良く見えてきますね

①-2B ▲24歩△同歩の場合

△同歩の場合は▲14角成で良いでしょう

▲24歩に対して△同歩の場合、▲14角成が次の▲13歩を狙っていて良い手になります。
したがって、角の逃げ道を作る△35歩に▲32馬△36歩とされても▲13歩打△34角▲21馬で先手の気分が良いですね。

※飛車ぶつけにはどのタイミングでも飛車交換でOK。角の働きの差が違います。

次に香も拾うことができ、先手悪い道理はないはずです

②飛車先突破! ▲51角アタック

②-1 唐突な▲24歩

▲45桂の筋のほかに、もう一つ強力な攻め筋があります。
それが、この筋。

飛車先突破を狙いとするこちらの筋は、非常に破壊力が高いです。
今回は△81玉と飛車が直通しやすい形からの▲24歩の変化を追っていきます。

こちらは少し複雑ですが、ぜひ覚えてくださいね。

唐突に見えるが、△同歩△同銀どちらで応じても
先手の角打が必殺となる

②-2 ▲24歩△同銀の場合

▲24歩には△同歩とすることが多いが、△同銀の変化を見ていきましょう。
この場合、▲61角打が必殺です。

決まるのか不安になる角打ちだが、妙に受けづらいんです。

基本図から、△81玉▲24歩△同銀▲61角打△44飛▲45桂と進みます

▲61角打が絶好の一手。すでに先手有利です

②-2A ▲45桂△同飛の場合

▲45桂△同飛が普通の対応でしょう。
先手は▲34角成から切り返し、△42飛▲23馬△13銀▲22歩打△31桂打▲21歩成△23桂▲同飛成、と進むのが一例で先手良し。

もちろん、馬を維持して相手をいじめ続けるのも有効です。

飛車先突破に成功。振り飛車側の形も悪く、先手優勢。

②-2B ▲45桂△62金の場合

▲45桂のタイミングで△62金と角を取りに行くのも自然でしょう
だが、この順は▲72角成で問題ありません。

角が詰まされているが、▲72角成から問題なし

▲72角成に△同銀であれば▲53金打△61金▲46歩くらいで良いでしょう。

▲75歩の仕掛けがあるので優勢です

▲72角成に△同玉であれば、▲46銀△43飛▲55歩△44歩打▲54歩△45歩▲55銀と進みます。
複雑ですが、後手の歩切れが大きく▲64銀からの攻めを受け難くなっています。

実戦ではあまり見ない形ですが、念のため押さえておきましょう

②-3 必殺の▲51角

話を基本図に戻します。
▲24歩△同歩に対して▲51角が居飛車党必修の手筋です。

飛車が逃げた手に▲33角成が狙い筋。
飛車先を絶対に突破する強い意志を感じる一手です。

今日はこれを覚えて帰ってください

②-3A △22飛の場合

飛車先を受けようと△22飛には、▲45桂△42銀▲同角成△同飛▲24飛と進み、飛車先突破が可能となります。

以降、△22歩打▲46歩と進みますが、
後手陣は2筋の攻めと▲53銀打が同時に受かりません

②-3B △43飛の場合

▲51角打に対し、△43飛と逃げた場合、先手は狙い通り▲33角成と指します。
以下、△同飛▲24飛と進みます。

既に後手は飛車先を受けるのが難しい。
ここまで覚えておけば十分実戦で通用するでしょう

さらに飛車先を受けようとしても、
△23歩打▲25飛△35歩▲45桂△43飛▲46歩、などの順で、次の▲52銀などから後手陣は崩壊するでしょう。

ここまで覚えておけば完璧ですね!
ポイントは▲45桂の活用や▲52銀の筋

③ハメ筋 ▲68銀

基本図から、二つの攻め筋とは別に面白い手があるんです。
評価もそこまで悪くないので、簡単に記載しておきます。

基本図から△13香に対して、▲68銀!

一見△46歩が有効のように見えるが……、

もちろん後手は△46歩を狙います。
それに対して、▲同歩△同飛▲57銀△42飛と進みます。

以下、穏やかな進行か激しい進行を先手が選択できます。
どちらにせよ先手がペースを握ることが出来るので、面白いといえるでしょう。

次に▲46歩打と局面を穏やかにするか
▲43歩打△同飛▲32角打と激しくする二通りの選択肢があります

あとがき

いかがでしたでしょうか?
今回は、45歩型角交換四間飛車対策として、
すぐ使える基本の攻め筋2つ+αを紹介いたしました。

とても使いやすい形ですが、
もちろん、この形がそのまま実戦に出てくるとは限りません。
攻め筋に応用を効かせることによって、さらに有効に使えるようになるでしょう。
たとえば、

胡散臭い角打ちですね。
実戦では時々出てきますが、ここで有効な手は?

この局面で、角を手放したので△12角打がなくなり、▲45桂と跳ねる手がより厳しくなると考えられた人は素晴らしいです!

(厳密には、▲45桂△同飛▲32角打に△37桂打という次の一手レベルの手があり簡単ではないものの、それでも先手の条件が良くなっています)

追記(20230628)

ちょっと前に仕掛けられた場合

これはWSBニキ指摘の▲48銀でヨシ!
△46歩▲同歩△同飛なら▲24歩△同歩▲32角。

と言う塩梅で、
この記事が居飛車党過激派諸兄のお役に立てれば無上の喜びです。
それでは、楽しい居飛車ライフを!

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