ウンコのおじさん
昭和のおっちゃんを目指している。最近特にそう思っている。
自分が小学生の頃の記憶をたどると、何人もの愛すべき?おっちゃんが出てくる。
「はい50万円のお返し」と言って50円を渡す駄菓子屋のおっちゃん。野球のボールが庭に入るだけで、怒鳴ってくるカミナリおっちゃん。夕方になると畑に向かっていつも放尿している立ちションおっちゃん。秋になると庭で焼き栗をしてくれる栗おっちゃん。
それが、今の僕の何に繋がっているのは分からないが、42年経った今でも、その風景が残っている。しかも何かポジティブな感じで。
先日、変な本を読んだ。その名も「子育て指南書 ウンコのおじさん」
ある日、子どもたちに蝋石を与えて家の前の路上に落書きを描かせてみた。僕がお手本を見せたら、そのあと子どもたちが喜んで路上一面に描いた。むろん車が突っ込んでこないよう工夫した。以降ポケットに蝋石を入れておくことにした。それで……僕はウンコのおじさんになった。
あれ、これって私が何か思っていたことだなぁと、ますます、昭和のおっちゃんへの目標が強くなる。
今朝も、集団登校場所にフラフラいき、子どもたちの様子を見に行く。またあの3兄弟を発見!近くにいって突然クイズを出してみた。
私:「さて問題です。ジャジャン。私は、仕事をしているでしょうか?」
小1男子:「簡単じゃーん。仕事をしている」
私:「ピンポーン!せいかーい」
小1男子:「らくしょう!」
私:「あれっ、でも昨日、『キミ、仕事しているの?』って聞いてたね」
小1男子:ニヤッっと笑う
他の子も、当番のママさんたちも、私たちのそんなやりとりをチラチラ気にしている。
その子は、みんなと一緒に行動するのが苦手なようで、いつもお母さんが付き添いをして登校している。お母さんは、言う事をきかず走り回る3兄弟に、時折強く注意をする場面があるようで、うちの娘も、少し怖いママさんというイメージを持っている。
最近は、集合場所に現れた変なおっちゃんが、出発まで相手をしているので、少し不思議そうに離れたところからやりとりを見ている。
よし、全員集まった。「いってらっしゃーい」
その子は、列の一番最後をお母さんと出発。そして、チラチラ私の方を見ながら、お母さんにこう言った。
「ママー、あの人と今度、一緒に住んでみたい」
思わず吹き出してしまった。そのお母さんも、周りのママさんも笑っていた。周りの子どもも笑顔だった。気だるい朝に、小さな笑いが舞い降りた。
そうそう、学校行き渋りの兄弟は、今日は集団登校には現れなかった。あとで、お母さんが車で送っていくという。
みんな、いろいろある。大人も子どもも。
でも、応援しているぞ!子どもたち!
今日も、良い一日になりますように。
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