咳をしても。

苦しい。一人は苦しい。
彼女が欲しいんです。苦しい。

「なんでそんなに彼女が欲しいんですか?」って言われたら割と身も蓋もない理由だけど「自分が世界に存在する理由が欲しい」意外ない。というか、人生を生きる上で、それ以外の理由で何かした事がないかもしれない。誰かのために生きてきた。
彼女がいたことが無い。友達もいなくなってしまった。家族以外に、無条件で僕を受け入れる人間はいなくなってしまった。逆に言うと「『家族だから』以外の理由ででお前の存在が許される場所は存在しない。」ということだ。お前に価値はないし、お前の居場所もない。ふと気づくとそんな事実に喉を掻っ切られそうになる。

こういう時は女に生まれればよかったと思う。若い女には価値がある。『先天的性的価値』という言葉で形容されるそれを、たまに羨ましく思ってしまうのは、都合が良すぎるだろうか。
最近は、コンカフェに行くことで、そのストレスを解消している。キャバクラに行く金は無いが若い女の子とは喋りたいという理由でコンカフェへ通う汚いおじさんたちよりは、小綺麗にしているつもりだ。
かわいい女の子が、僕のチェキをせがむ。僕の推しになりたいと言って友達同士でギスギスするのも厭わず僕にアピールしてくれる。その瞬間だけ、僕が世界にいる意味。今はそこしか無い。
世界くそったれ。

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