ひぐち| 西山製麺

ラーメンは日本人の繊細な味覚と職人の技量で進化した日本が誇る食文化。欧州で正しくラーメ…

ひぐち| 西山製麺

ラーメンは日本人の繊細な味覚と職人の技量で進化した日本が誇る食文化。欧州で正しくラーメン文化・味が伝わる様に飛び回っています。 欧州全域で100軒近くレストランとお取引をしています。国やエリアで嗜好が異なる欧州の細かい情報を発信します。

最近の記事

EUの食品規制の行き着く先は地産地消

みなさんこんちは。樋口(@HIGUCHI_ramen)です。 今回は、EUへの食品輸入について、個人的の未来予測を書いてみたいと思います。 私は日本からラーメンの麺(小麦製品)を日本から輸入し、欧州域内に販売をしています。2021年後半ごろからコロナの影響もあるがEUへの食品輸入の規制が一層厳しくなり、甚大な被害(コスト)を払う経験をしたことから、将来の予測について書いてみようと思います。 現在のEUの混合食品輸入規制について欧州の食品安全規制は、世界で最も厳格とも言われ

    • EU混合食品輸入規制の現状【2021年11月末】

      EU混合食品輸入規制については過去に現場で起こっていることなど記事にしてきたので、下記の記事を参考にして頂きたい。 規制の概要についてはこちらの記事 実際の運用面の記事はこちら 密接に関係するロックダウンの状況2020年以降、世界経済に大きな打撃と変化をもたらしたCOVID-19。 思い返せば、中国で初めて流行り始め、その後イタリアを発端に欧州全土に蔓延した。その後、アメリカでも猛威を振るい、現在各地域で第〇〇波と言われる現状になった。 欧州に関しては、全域で初めてロ

      • 最初のEU混合食品輸入規制の対象となったコンテナが無事に倉庫に到着した話

        私は札幌で製造された生ラーメンを輸入し欧州全域に販売をしている。 世界的に話題になったスエズ運河の座礁事故の影響を受け、私達の商品が載った船も遅れが生じた。約1ヶ月の遅れで到着した。 先日無事に倉庫に入ってきてホッとしている。 4月21日から開始されたEU混合食品輸入規制の対象ではないコンテナが、事故の影響で対象になってしまったからだ。 当時の状況について焦りを綴ったこちらの記事も合わせて読んで頂けると臨場感が伝わると思うので、よろしければ御覧ください。 施行後に入った

        • 4月21日から適用されるEU混合食品輸出規制を現場から起こっている事をまとめる

          日本でも多少話題になっている、「EUの混合食品輸入規制」について日本から欧州に食品を輸入して販売をしている私達に起こっている事象をまとめる。 今回は、大きな規制変更のため事前アナウンスがあり、JETROさんなどでもセミナーがあったりと事前の対策を取ることができる変更だったと認識している。 実は、過去にも細かい輸入規制の変更が行われており、私達は過去に大量の食材を港で廃棄した経験ある。 この時は、不正輸入していたのではなく、変更前は輸入可能だった原料が、突然輸入不可になって

        EUの食品規制の行き着く先は地産地消

          欧州のラーメン屋と日本のラーメン屋の違いについて

          欧州で100軒近くのレストラン様とお取引をしており、日本人の経営者、現地の経営者、様々な人達とレストラン運営について話をする機会が多い。 特に日本からやってきたオーナー様が口を揃えてお話されている事は共通する点が多くある。オーナーさんから聞いた失敗談も含めてまとめていく。 今後、欧州に出店を計画されている方、ラーメンや以外でも飲食店についてはだいたい共通していると思うので、参考にしてなれば幸いだ。 収益構造の違いについて基本的な考え方は日本も欧州も同じだ。 客数×単価=

          欧州のラーメン屋と日本のラーメン屋の違いについて