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米国株:私の銘柄選びの方法

フェラーリ(RACE)、買いました。フェラーリといっても車の方ではなく、株の方です。

フェラーリが上場しているのは何冊か前の米国会社四季報で知っていたのですが、この度購入することにしました。

※ Kindle版は例えば「Ferrari」といったキーワードで検索することができなかったり、目次から該当ページへ飛ぶことができないので、書籍版をお勧めします。

私の銘柄選びの方法ですが、

「注目会社」に掲載されている銘柄の場合

  1. 過去5年のチャートで2~3倍に右肩上がりに株価が上昇している

  2. 「売上高と希薄化後1株益の推移」が掲載されているので、売上高と希薄化後1株益が右肩上がりになっているか確認する

  3. 営業CFとフリーCFのどちらもプラスか確認する

  4. ざっくり計算で、売上高営業利益率が20%以上か確認する(売上高の桁を1つ落とし(例えば売上高が1,500百万ドルなら150万ドルにする)、2倍にしたとき(150x2=300万ドル)、営業利益がこれより大きいかで簡単に確認できます)

  5. ROEが15%以上か確認する(マイナスの場合、純利益がプラスで自己資本がマイナスか確認する。純利益が出ていてもそれ以上に自社株買いを進めている場合、自己資本がマイナスになっていることがある)

  6. 企業概況と業績概況を見る

  7. 上場年月を確認し上場後5年以上経過しているか確認する

「注目会社」以外に掲載されている銘柄の場合

  1. 過去5年のチャートで2~3倍に右肩上がりに株価が上昇している

  2. フリーCFがプラスか確認する

  3. ざっくり計算で、売上高営業利益率が20%以上か確認する

  4. 企業概況を見る

  5. 上場年月を確認し上場後5年以上経過しているか確認する

をチェックしていきます。良さそうなのがあったら付箋を貼っていくといいでしょう。テキストが読めなくなるということがないので付箋は以下のような透明タイプの方ものを使っています。

ここまでやったら、次はYahoo!FinanceSeeking Alphaなどで、過去5年、10年といったスパンでS&P500に勝っているか確認します。個別株をやるからには市場平均に勝たなければやっている意味がないので、そのような銘柄を探します(米国会社四季報のチャート確認でだいたい済んでいますが)。

NASDAQ総合指数との比較や、他銘柄との比較もできますのでそこは好きなように行います。

過去の実績が将来を保証するわけではありませんが、今後も期待はできるのではと思って確認しています。

Seeking AlphaでPERの推移を確認し、現在どの水準にあるか確認します。低いから買う、高いから買わないというわけではなく、どの水準で買おうが、株価が下がったとき「割高で買ったからしょうがないよね」と納得するためというか、株価下落時の理由の1つとして知っておくためというか、そんな感じです。

今まではこのくらいのチェックで買っていたのですが、最近は財務分析もするようになりました。今まであまり財務分析をやらなかった理由は、10-Kなどの過去のデータを拾ってくるのが大変だったからです。しかし、Seeking Alphaには過去10年分のP/L、B/S、C/FがExcel形式でダウンロードできるため、データ収集が楽になりました。ただこの機能は無料会員でも利用できるかわかりません(現在私は有料会員のため)。

P/L、B/S、C/Fをダウンロードしたら、1枚のExcelシートに上からP/L、B/S、C/Fの順に配置します。

あとは自分が好きな方法で財務分析を行います。

私は以下の書籍を参考に、ROE(収益性、効率性、安全性)+成長性の確認と、キャッシュフロー・コンバージョン・サイクルによる運転資金構造分析を行っています。

これらの本を参考に集計し、グラフ化しています。

成長率については売上高だけでなくEPS成長率も考えるべきなのかもしれませんが、売上高に比べてEPSが大きくブレやすい傾向にあるため、あまり参考にならないと思い、使ってません。参考までに売上高とEPSの成長率のグラフを以下に記します。

青が売上高成長率、オレンジがEPS成長率

あと参考までに、バフェットの安全域も求めています。求め方は下記の本に詳しく書かれていますが、簡単に言うと、当期純利益に減価償却費を足し、設備投資を引いたオーナー利益を30年債利回りで割って企業価値を求め、それを時価総額と比較します。

30年債利回りはYahoo!Financeからヒストリカルデータを得ることができます。

また、「財務が見え~る」というシェアウェアを使って、数字だけでは捉えにくいP/L、B/Sのデータを可視化ししています。単位は円(百万円、千円)、ドル(百万ドル、千ドル)に対応しており、日本株と米国株を比較したい場合は為替レートを入力することで比較可能になっています。

このソフトの良いところは2社間、5社間の比較ができることです。参考までに、アップル(AAPL)とマイクロソフト(MSFT)、コストコ(COST)とウォルマート(WMT)、コストコ(COST)とホーム・デポ(HD)の比較したものを以下に記します(決算期が異なるため、事業年度が異なっています)。

かなりしょぼい財務分析をしていますが、今までの感ピューターや思いつきで飛びつくだけでなく、とりあえず今どんな状況なのかを確認してから買うようにしています。


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