#30 身につけるべきは、あの子の“したたかさ”。

"プリンセス"
"舞踏会"
"王子様"

継母と義理の姉たちにいじめられながらも、
夢見て、やるべきことを直向きにこなす彼女。

そう、誰しも一度は耳にしたことがあるのだろう。

「シンデレラ」

そんな彼女を代表する言葉、
それは、
「かわいそう」

かわいそうなシンデレラ。

え。
本気でそんなこと言ってる？

お金持ちの娘から一転、

下女として、家事全般を押し付けられ、
綺麗な服も着させてもらえず、
舞踏会に行くことすらままならない、、
だけど、不平不満を言わずに、日々がんばれば、

いつかきっと報われる。

いやいや、待て待て待て。

たしかに、辛かった期間にフォーカスすれば
そんな話になるかもしれない。

でも！

彼女、ちゃっかり舞踏会行ってるし！！

さらには、王子様の目を引く登場の仕方。
自分の魅力を最大限に引き出すセンス。
名残惜しさを残す引き際。

からの、靴を片足だけ残すテクニック。

住所も電話番号も名前も知らないのに、
忘れられない「あの子」になる。

これを、
意識的or無意識　関係なく、これができてしまう
したたかさ。

不遇な環境で耐えてただけでは得られない。
そんなしたたかさが彼女にはある。

現代女子も、テクノロジーに頼る前に
きっと身につけるべきは、これだ。

ある人は言う。
ーシンデレラが、なぜ、王子様と結婚できたかしってる？　
　不遇に耐えたからじゃない。

「もともと、プリンセスだったからよ。」