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1日目 欧州2023

出発

熱が下がらねぇ…

出発直前

「1日中寝れば微熱ぐらいにはなるやろ」といった甘い考えは見事打ち砕かれてまあまあ高熱のまま出発せざるを得なくなってしまった.
といっても,この熱で行動するのはあまりにも負担が大きかったため解熱剤と朝ごはんのHuelを補給して下宿を後にした.

関空まで

京阪出町柳駅から始発に乗り,祇園四条駅まで.
阪急に乗り換えて,事前に買っておいた関空アクセスきっぷで乗車.
同行者のMr.Hと大宮で合流.
ここまでは高熱がある事以外は予定通り無問題であった.
ここまでは.

「長岡天神で急行に乗り換えなあかんのか~,寝られへんな~」とぼんやりした頭で思いながらロングシートの端っこでぐったりしていると,西京極を過ぎて桂川の橋を渡っているところで電車が停車.
アナウンス「人身事故のため,このまま桂駅まで移動し運転を見合わせます.」
う~ん,この.
「事前に準備した関空きっぷがダメになった,-(約)1000円」が頭によぎるも,そもそも関空に着かないと航空券が無駄になってしまうのでなんとか京都を脱出する方法を検索.
とりあえずJR桂川駅まで走れば新大阪から特急に乗って間に合いそうだったので,桂川まで走ることに.
え,走らなあかんの?

この時のランニングでまあまあな高熱は恐ろしく身体能力を低下させる事がよくわかりました.健康である事に有難みをもって生活し,また健康な身体を維持しようと思いましたまる
フラフラになりながら桂川から大阪行の普通電車に乗車.
新大阪で降りて,特急はるかへ乗り換え.
この辺りは極めてイージー,むしろイージーでないと困る.

JRでは人身事故等は起こらず無事関空着.
本日のフライトは,ハノイ経由ムンバイ行のベトジェットエア.
国際線はオンラインチェックインに対応していないらしく,チェックインカウンターへ行くと妙な事を聞かれた.
ベトジェットのお姉さん「インドのビザとってあります?」
日本人はアライバルビザが復活してる事を事前に確認済みだったので,その旨とアライバルビザで入国するつもりである事を伝えると,お姉さんは上に確認を取りに行き,問題なさそうということでチケットをもらった.
なお,このインドのアライバルビザが今回の病気を長引かせる全ての元凶となる.
保安検査抜けて出国審査.
初海外なのでウキウキするべき所だったのかもしれないが,そんなことより熱しんどすぎてさっさと飛行機乗って座りたかった.そんなこんなでヌルっと出国.バイバイ日本.

ベトジェットエア ハノイ行

ハノイ着

快晴の大阪を後にして,どん曇りのハノイに到着.
腹を満たさねば治るものも治らんので,値段は気にせずフォーのラージサイズを腹に入れる.学校給食のフォーもどきしか食べたことがなかったので,思ってたよりも美味くてビックリ.

この後しっかり完飲いたした.

出発まで3~4時間あったので,ベンチでぐったり.
解熱剤も切れてきたので,再度服用してぐったり.

寝心地良

ぐったりしていたら,出発の時刻になってインド人だらけのムンバイ行の便に搭乗.
機内では大体寝て過ごした.

ムンバイ着

現地時間22:30,日本時間2:00にインドのムンバイへ到着.
早く入国して宿のオフトゥンでぐっすり眠りた~いと思いながら入国カウンターへ.
歩きながら事前に購入したesimの接続を試みるも繋がらず,空港のWi-Fiもインドの電話番号が必要らしく繋がらず.あれ?
まあ,宿のWi-Fi使って調べればええかと思いつつ,インド人以外のカウンターに到着.
カウンターのおっさんにパスポートと使った航空券と入国カードを提出.
おっさん「ビザは?」
僕「ビザは持ってへん.アライバルビザとりたいんやけど,どうしたらええんや?」
おっさん「は?」
僕「え?」

おっさん,そのままカウンター出てどっかに行ってしまわれるも,5分ぐらいで戻ってきてくれた.
おっさん「一番端っこのカウンター見えるか?あそこに何人か日本人おるやろ,あそこ行け.」
僕「オッケー,サンキューやで」
ちなみに日本語の通称Arrival visaは通じず,Visa on arrivalと言わなければ通じなかった.単語大体合ってんねんから理解してやと思ったけど,僕の発音が悪かったのか,そもそも語順が逆でonがないと通じないものなのかよくわからなかった.

Visa on arrivalのカウンターへ行くと,大学生ぽい日本人が5人ぐらいいた.
スーツを着ている人もいたので,学会が何かで来たのかと思いながら話を聞いていると,普通に観光で来た千葉の学部生らしかった.なんでスーツかを聞くほどの体力と喉は残ってなかった.
事前情報通り,そこからビザ取得までが長かった.
まず,カウンターには誰もおらず,職員を待つこと30分.
次に,申請用紙を事前に関空やハノイでもらえなかったので,申請用紙をくれと言ってからもらうまで30分.
申請用紙と共に審査してもらうのに1時間半.
審査が終わって申請代金の支払いに30分.
発熱中の身体にはキツいものであった.いや,ほんまに.
今後インドに行く人は,eVisaで行く事をお勧めする.

なんとか空港を出て,宿に向かう.(後から判明するが,ここで空港を出ずに空港泊するべきであった.)
初めての海外の地面,発熱,鳴りやまないクラクション,ぼったくりオートリキシャの客引き,大量の野犬.
色々ありすぎたが,とりあえず寝たかったので頑張って歩いた.

オートリキシャと野犬

2kmほど歩いて,無事予約していた宿に到着.
やっと寝れるわ~と安心するも,宿のドアが施錠されている.
時間的には当たり前ではあるが,「入国審査が遅れているから宿の到着も遅れる」と微妙に電波の繋がっていたMr.Hのスマホから宿にメールを送ってもらっていたので,扉をノックし続けて開けてもらう.
僕「入国審査長引いて遅れるってメールした者やけど,チェックインさせてくれ」
宿主「ベッドいっぱい」
ん?「ぼく」
インド訛りがキツくて,聞き取れてないんかなと思って何回か聞き直すもやはり「ベッド全部埋まってる」としか言ってない.
もう頭も働かない上にネットも満足に使えず,考えるのも放棄しかけていたところ,宿主が言葉が通じていないと思ったのかグーグル翻訳で話しかけてきた.
宿主「ベッドがいっぱいで,もう泊まれません.」「先生,別の宿を紹介するから出て行ってくれ」
とりあえずこの宿には泊まれなさそうだったので,別の宿の場所だけ記録して宿を出る事にした.

紹介してもらった宿は現在地からさらに2kmほど空港の反対側.
この時間からその宿に行って泊まれる保障も勿論なかったので,空港泊に切り替えることにした.
空港まで半分ぐらい歩いて,もう限界が近づいてきたのでぼったくりオートリキシャを値切って空港に到着.
やっと空調の効いたベンチか椅子で寝れるぜと安堵し,中へ入ろうとするも,自動小銃を持った警備員に止められる.
警備員「こっちは到着ロビーや,出発は上」
当然のご指摘.上に上がって,出発ロビーへ.
出発ロビーの入り口の方へ行くと,何やらこっちにも警備員がいて列ができている.
警備員「パスポートと搭乗券は?」
お気づきの通り,当日の搭乗券が無いと中に入れなかったのである.
バイバイ空調,ハローモスキート.
空港のターミナル外で,インド人達と一緒に蚊に刺されながら外寝した.
なお,蚊が多すぎかつクラクション煩すぎでほとんど寝れずに朝を迎えることになる…

2日目につづく

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