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『伝説の日本シリーズ』 最高の思い出 前年

 1992年、1993年の日本シリーズは、ヤクルトファンになって本当に良かったと思う最高の思い出です。実は、野球ファンの間でも、「史上最高傑作」と呼ばれたりもしているようです。伝説の死闘についてご紹介します。

 (大変失礼ながら、以下、敬称は略)

 2020年のヤクルトスワローズは、大変残念な結果になってしまいましたが、来年度にまた期待したいと思います。

 まずは、1992年です。

 2年連続の日本一で当時の絶対王者であった西武ライオンズと、野村監督3年目で14年振りに優勝したヤクルトが対戦しました。

 西武は、パ・リーグで圧倒的な強さでぶっちぎで優勝(80勝)し、ヤクルトはセ・リーグの史上希な混戦を最後に紙一重で奇跡的に制してやっとの優勝(69勝)でした。

 当然ですが、戦前の予想は、圧倒的に西武有利、勝負にならないのでは、という感じでした。

 この対決は、元捕手同士の大物監督、名将同士の対決、その申し子である伊東と古田の球界を代表する捕手対決、秋山、清原、デストラーデ、石毛対、古田、広沢、ハウエル、池山、秦などの両強力打線対決、辻と飯田の走攻守の兼ね揃えたトップバッター対決など、沢山の話題がありました。投手陣は、先発も中継ぎも圧倒的に西武の方が選手層が厚かったです。

 野村監督の西武への事前の揺さぶりというか、相手を持ち上げてみたり、舌戦を仕掛けてみたり、得意のボヤキで嘆いてみたりと、話題作りもうまく、戦前からかなり盛り上がりました。

 野球観戦などが好きな方は、きっと感動すると思いますので、youtube等で、ぜひ名シーンをご参照ください。以下はご参考までです。もしリンクが見れなくなってたりしたら、すみません。

1992年 日本シリーズ ダイジェスト
https://youtu.be/cg1CyfTiQB8
https://youtu.be/1eOJnV2m6Qk

計3戦 エース岡林の伝説の3試合先発完投(内2試合は延長戦)
https://youtu.be/a1v5zRfbmRo

第1戦 代打の切り札の杉浦の伝説の代打サヨナラ満塁ホームラン
https://youtu.be/vH1jMdzRV1g

第7戦 広沢の伝説の走塁アウト
https://youtu.be/gXk_zl0VbrY

第5戦 池山の延長戦の勝ち越しのホームラン
https://youtu.be/9L0YmTY9mUs

第6戦 秦の延長のサヨナラホームラン
https://youtu.be/4qcTsRhFtQI

等々、本当に、様々な名シーンが沢山ありました。

 エース岡林の3試合完投で2戦は延長戦なんて、もうマンガの世界かと思うくらい二度とないくらいの熱い大記録ですし、大ベテランの代打の切り札の杉浦が、相手のストッパーから代打サヨナラ満塁ホームランなんて凄すぎです。

 ヤクルトファンとしては、最後の試合は大変残念な結果となりましたが、試合は面白い内容が多く、なんと4試合も延長戦があり、2回もサヨナラ勝ちがあり、第7戦まで行き、最後は紙一重の差(走塁の差とか勝利への意識の差とかと言われた)で負けた形となりで、大変充実した劇的な日本シリーズでした。

 ちなみに、このとき第7戦の広沢の走塁アウトにより、それ以降、ゴロゴー(内野ゴロならGO、三塁ランナーが本塁へのスタートをきって、ホームに突っ込む、ギャンブルスタートとも言う)という新しい戦略、野球のセオリーが生まれています。

 負けた後、選手達は本当に来年も優勝して西武にリベンジ出来る、リベンジすると強く思っていたそうです。杉浦選手が、そのために、この年限りで引退するつもりだったのを撤回し、もう1年現役を続けたのは、有名な話しです。

 このときは、正直、いま思い出して考えても本当にちょっと不思議なのですが、14年振りのギリギリの優勝だったにも関わらず、選手達だけではなく、私のようなヤクルトファンまでもが、また来年優勝し、来年こそは絶対に西武にリベンジだ!と強く思えたのでした。

 ファンとチームにも一体感があったのだと思います。


1992年の日本シリーズのwikipedia

翌年に続く

『伝説の日本シリーズ』 最高の思い出 後年

最後までお読み頂きありがとうございました。😊

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