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モレッティの入門書

フランコ・モレッティの『遠読』が新装再刊されるようですが、3章のみで薄いながらも、ポイントがぎゅっと詰まった『グラフ・地図・樹』は翻訳されないのでしょうか(入っているからいいだろうということでしょうけど)。Versoから出たこの単独本が便利です。手軽な価格でアクセスできるとけっこう影響力を持つと思うのですけど。

イギリス小説のピークが何回かあるとか、とりわけ19世紀の小説ジャンルの盛衰のグラフなど、現在のジャンル小説やアニメやドラマに当てはめると興味深いものです。どうせなら中途半端な社会学的批評ではなくて、こうした統計的なものが示されるといいのではないかと思います。

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