つくば市に対する地理的認識

つくば市と聞いたとき、映像(画像)としてどのようなイメージが思い浮かびますか?

こう聞かれた時、なんとなくですけど結構な人が思い浮かべる映像の一つはこんな感じではないでしょうか?

画像1

上の画像はつくば市公式HPで無料提供(商用使用可)されている画像です。その他にもいくつかの画像が提供されていますので、以下のページをご覧いただければと思います。

市がイメージとして挙げているわけですが、これらの画像は文頭の画像が象徴するように基本的には全て

中心部から筑波山の間

のものばかりです。一部筑波万博の画像もありますが、基本的には全て中心部から北のものとなります。市公式HP以外でもネット上で「つくば市」と画像検索をすると1ページ目には同様の画像が沢山出てきますので、つくば市HPだけがというわけではありません。

実際のつくば市は?

ここで実際のつくば市を地図で確認してみたいと思います。


画像2

これは国土地理院が公開している地理院地図でつくば市の境界を簡単になぞってみたものです。先ほどのつくば市が無償提供しているいくつかの画像のイメージを地図上で大まかに落としてみるとこんな感じなのかな?と思います。

画像3

ここからは完全な妬みだと思われても仕方がありません。

一般の方々がどこにどうのようなイメージを持つ持たないは自由です。それぞれの立場やつくば市に触れるきっかけなどでそれらは積み上げられていくんだと思います。

一方で、つくば市長は「誰一人取り残さない」をスローガンの一つとして掲げています。文字通り市民一人一人に対する行政サービスという意味があるのかと思いますが、そのようなスローガンを市として表に掲げる場合、つくば市のイメージ紹介としては、ある程度各地域の様子なども画像として取り上げてもいいのでは?と思いました。

私が住む森の里はつくば市でも南部の地域。つくば市に最後に合併した旧茎崎町地域です。牛久沼や東西谷田川など水と緑が豊かで、水鳥などとも触れ合うことができるような自然豊かな特徴があります。ただ、どうしても現在の市政の雰囲気、特に若い市長(と言っても私もまだ40代半ばですが)を筆頭にした若手の執行部の日頃のSNS発信を見たり、先の画像HPのようなものを目にした限りでは、「なんかこっち向いてないんじゃないかな?」と感じてしまうのです。

「SNS発信以外にも沢山各地域のために動いているんだよ!」とお叱りを受けるかもしれませんが、前回の記事にも挙げましたが、残念ながら「実感しない」というのが個人的感想です。もちろん南部地域の住民の方にも現在の市政に感謝していたり期待をしている方も沢山いると思いますので、あくまでも個人的にはという話になります。

「じゃあ具体的に何して欲しいの?」という話ではなく、日ごろ現市長が

誰一人取り残さない

と言っていることに対する違和感は何だろう?と思いながら市のHPで画像ページを目にしたときに「あれ?なんか画像の選別が狭くない?」って感じたので、試しに地図と併せて考えてみようかな?と思いました。

先の画像提供ページで選別した方も特定の意図がある訳ではないし、市長SNSなどでも意図してる訳ではないと思いますが、意図していないからこそ無意識に普段の感じてることがこのようなちょっとしたところに出ているのかもしれないなぁ。それを感じてしまうから「誰一人取り残さない」に違和感があるのかなぁ?と思った次第です。

私なんかはまだSNSや市のHPである程度市長や行政の発信する情報を得ることができるので良いのですが、なかなかそこまで注視する為に時間や手間を割くことができる人も多くはないかと思います。特に南部に住んでいると、つくば市のHPや市長SNSで大きく取り上げられるイベントや祭りなどに出かけることも簡単ではない人も沢山いると思います。実際につくバスでつくばセンターまで行くと1時間かかりますし。

そして、中心部の「発展するつくば市!」という表向きのPRとは裏腹に、私が住む森の里を含めて「現状維持が限界・実際には厳しい」という地理的位置に居ると、被害妄想だと言われても、ちょっとした小さなことから「あれ?忘れられてる?」みたいに感じてしまう場面もあります。

ぜひつくば市や市長はじめとした執行部の方々には

「地理的距離間」と「情報内容の距離感」

を意識していただければ、私のようなちょっと穿った見方をする市民も安心するかもしれません。

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