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バイオリンでMIDI入力だよ
弦合奏曲練習用のカラオケをいろいろと作ってますが、なかなかの苦痛な作業です。何が苦痛かというと楽譜OCRで楽譜をスキャンして楽譜ソフトにもっていき修正して、それをMIDIにコンバートしてDigital PerformerにもっていってひたすらMIDI編集。このMIDI編集ではヴェロシティ、デュレーション、タイミングの修正、音源ソフトの音色選び、CCコントールデータの各種を入れていくのですが、こんなの音楽家のやる作業ではないなあと思うわけですよ。もっと音楽的にやれないのかと思っていたところよい方法を思いつきました。
ずばり、バイオリンでMIDIデータを直接作成するという方法です。
Digital Perfomerの機能を使って実現できそうなので試しにやってみました。
楽曲はKV138の第1楽章でこんな楽譜になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1673267668818-yq0C061eKR.jpg?width=800)
Allegroですがテンポは72にしてモノ録音してみました。
![](https://assets.st-note.com/img/1673268141151-9FZ10NAwuQ.jpg?width=800)
感度が良すぎるので後々こまったことに。差音まできっちりと録れてしまうのですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1673268314629-0jRu5dhZ6I.jpg?width=800)
このサウンドバイトを選択してDigital Peformerの「エディット」メニューから以下を選択。
![](https://assets.st-note.com/img/1673268506000-KxVFOt7qa6.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1673268597736-OZz9jL4Y1H.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1673268823597-1M5Q1rbwoF.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1673268906029-WOvX1tVuxP.jpg?width=800)
余計な差音とかも入るので、このため感度の低いマイクの方がよいかもです。それにしてもバイオリンのG線よりも下の音も録れてしまうのが愉快ですなあ。これがC414XLIIの実力か。とはいえ作業効率が悪くなるのでイコライザーでフィルターカットして録音した方がよいかもですね。
まずはダブっている音符を取り除きます。DPでは以下のリージョンメニューからコマンドが使えます。結構わかりにくいところにあるのでショートカット作った方がよいかもですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1673269144495-pqVOWWkdJs.jpg?width=800)
あとは微修正ですね。タイミングのずれとか、移弦のときに入る音の削除とかですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1673269387050-ySGIB2X6Di.jpg?width=800)
結論的には
手間はいろいろかかりますが入力にバイオリンを使うのでかなり楽しいですし、自分のクセもよくわかるのでとてもいいですね。なおバイオリンの練習としてもかなり使えますね。あとはボリューム情報もMIDI化できたらよいのだけども。他社のDAWではこれをできる製品があるんですよね。次のバージョンアップに期待ですな。
わたしはバイオリンですが、フルート、クラリネットのような管楽器でも同じことができます。歌声でも可能ですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1673269680254-BKLi1J0d2u.jpg?width=800)
あと強弱の付け方も雑ですね。
他に嬉しい機能として音程もみれるのですよね。最近のARA機能はすごいです。別アプリの音声編集ソフトのMelodyneをDP内部で開けて編集できるのですからね。いちいちオーディオ変換したMIDIをファイル化する必要がなく、そのままMIDIトラックにコピペですからね。
![](https://assets.st-note.com/img/1673269902329-r7HEwYfQqX.jpg?width=800)
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