見出し画像

2023度日本版個別型援助付き雇用フィデリティ(JiSEF)調査に行ってきました


フィデリティ調査とは

 先日、千葉県の就労移行支援事業所(以下、X事業所)にIPSのフィデリティ調査に行ってきました。
 IPSとはご存じの方も多いと思いますが、アメリカで生まれた精神障害者の就労支援モデルです。そしてフィデリティ調査とは、効果的支援を利用者に届けるための組織評価や効果的モデルの再現度を計測し、現状を確認するものです。
 
 つまり、フィデリティを測定することで客観的かつ体系的なプログラムの発展に関する情報が得られることができるのです。
 
 初めての調査員であることから、9月に行われた研修を受けてもなかなかイメージがつかず、調査員を経験したことのある同僚から話を聞き、また出発日の3日前くらいから資料の読み込みを始めました。
 生来、理解力はあまり良い方ではありませんが、「読書百遍意自ずから通ず」がモットーでもあるので、とりあえず何度も読み込み「自分なりに理解したかな」と納得できるところまで持っていきました。が、やっぱり心許なさもありました。
 
 また当日一緒に調査をする方々ともメールで連絡を取り合っていましたが、初めて会う方々でもあり「どんな人達かな?」と期待と不安もありました。

千葉県市川市

当日、JR市川駅を降りると目の前に点々と幾つかのデイリーヤマザキが見られました。
 北海道にはデイリーヤマザキがないので、それだけで珍しかったのですが、なぜこんな狭い間隔で同じコンビニが幾つもあるのだろう? と不思議に思いましたが、駅の目の前にデイリーヤマザキの本部ビルを見つけて納得。とりあえず店舗に入ってランチパックを購入しました。
 その日はホテルで早めに就寝。次の日に備えました。

調査当日

 朝は9:15に集合し、まず調査員同士でミーティングを行いました。その中の分担で、私が午後からのX事業所とY企業との打合せに同席することになりました。
 午前はX事業所の職員らのインタビューを行い、午後から上述した通り、私が企業対応に同席し、他の調査員は支援記録の確認作業を行うことになりました。
 
 当初の予定では、私たちがY企業に赴く予定でしたが、企業の方が別件で近所に用事があったとのことで、事業所に来所して頂くことになりました。
 
 今回の打合せの目的は企業開拓でした。Y企業では今まで障がい者の受け入れをしたことがないとのことでした。
 X事業所は就労移行支援の説明から、自事業所の特徴や大切にしていることなどの説明を丁寧に行っておりました。
 
 そこには、障がいを持っていても、働きたいという想いがあれば働けるということを信じて企業に伝える熱意が感じ取れました。
 
 その後、Y企業の方が帰られた後も、支援員の方と開拓について意見交換を交わしました。X事業所では、高齢者の方の就労支援について色々模索をして開拓をしているとか。
 私自身も高齢者の担当をしたとき、色々思うことがあるので自身の意見を伝えました。
 
 その後は他の調査員と合流をして支援記録の確認を行いましたが、思いのほか時間がかかってしまい、私は飛行機の時間もあり、一足先に退席致しました。

フィデリティ調査を終えて

今回、初めてフィデリティ調査員を経験させて頂きましたが、他事業所を訪問することで大きな刺激を受けることができました。
 
 特に開拓について、他事業所の方と意見交換を交わす機会は貴重であり、有意義な時間を過ごさせて頂きました。実際、今回の調査で、X事業所の「開拓の多様性」や「企業担当者とのコンタクトの質」は去年より飛躍しました。
 
 そこには職員間での多くのやりとりや試行錯誤、努力や行動化があったのだろうな、と想像すると、自分ももっとがんばらなければいけないな、と思わずにはいられません。
 
 来年はどうなるのか分かりませんが、今回最後まで調査に参加できなかった悔しさもあり、機会があればぜひまたフィデリティ調査に参加したいものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?