世界500万人が実践する営業術 著 部ライン・トレーシーさん を読んで
あなたが売るのはモノではない。
著者プロフィール
ブライアン・トレーシー（Brian Tracy）
1944年、カナダ生まれ。
世界に46ヶ所の支社があり、
彼のプログラムは世界70ヶ国において
500万人以上が受講するという記録的な大ヒットとなっている。
ビジネスコンサルタント業務の権威として、
戦略的計画・組織開発等の分野で
高度なコンサルティングを手がける。
これまでにフォーチュン500社に入る有力企業の200社以上に関わる。
全米でトップ５に数えられる有能な講演家でもあり、
世界中で講演活動を行い、
販売・経営の師として仰がれている。
主な著書に、
日本でもベストセラーとなった
『カエルを食べてしまえ！』（ダイヤモンド社）、
『頭がいい人、悪い人の仕事術』（アスコム）、
『ゴール』（PHP研究所）などがある。
本の概要
本のタイトルからすると営業のノウハウ本だろうと
想像する方も多いと思います。
しかし、この本は、単なる営業ノウハウ本ではないです。
営業は素晴らしい仕事であるということの前提に、
営業職を通して人生を自分らしく生き生きと生きて
そして成功に導いてくれる自己啓発本といえます。
重要な役割
すべてのビジネスにおいて、その中核を担うのはモノを売る人たちです。その人たちがいなければ、どんな最先端の大企業も経営を続けることはできません。・・・・
今日、優良企業には優秀なサールス人員がいることは常識となっています。二流に企業には二流のセールス人員しかいません。最高する企業というのは、モノを売ることができる組織のことなのです。・・・・
そして、事業を行ううえでもっとも重要なスキルが「売る能力」なのです。それ以外のスキルはすべて、誰かほかの人たちから拝借すうことができます。事業の成功と失敗を分けるのは「売る能力」です。
営業マンの自分にとっては本当に励みになる言葉です。
そして、営業職の社会的重要さも読者に分からせ、
その上で、サールスパーソンはどうするべきかを導いてくれます。
まず最初の心得として、メンタル面での気持ちの持ちようの重要性を説き、
それを手に入れる実践方法も教えてくれます。
著者は、高い自尊心を持てと言います。
それを読者が咀嚼したうえで、
具体的な売上を伸ばすノウハウを教えてくれます。
自尊心とは、ひと言でいうと「自分のことをどれくらい好きか」ということです。自分がどれくらい好きなのかが、その人の人格、そしてその人に起こるあらゆる出来事を決定する要因となるのです。・・・・
自尊心の低いセールスパーソンは、他人のことを好きになれないので、お客と深い信頼関係を築くことができません。・・・・
思考には、人間の人生と運命を決定する力があります。史上有数の発見といえるのが、「普段から考え続けていることは現実になる」という概念です。
幸せな人たちは、幸せなことを考えます。成功している人たちは、成功のことを考えます。愛情に溢れた人は愛情のことを考え、豊かな人は豊かなことを考えます。彼らは、普段から考え続けているものを手にしているのです。
さらにいえば、普段から自分に言い聞かせ続けていることは現実になります。成功者というのは、自分に語りかける言葉をコントロールして、前向きで自信に満ちた言葉を絶えず心のなかで復唱しています。
自尊心を育むためには、「私は私が好き！」と自分に語りかけるのがもっとも効果的でしょう。 「私は私が好き！」と言うたびに、自尊心は向上します。１日中「私は私が好き！」と唱え続けることで、脳のなかでは化学変化が起こります。自信と幸福感の源であるエンドルフィンが放出されるのです。「私は私が好き！」と言えば言うほど、自信をもって動くことができるようになります。
「私は私が好き！」とたくさん唱えるだけで自尊心を高められるって、
簡単じゃないですか。
これは、筆者も実践しているセルフ・コンパッションに
通じるところが有りますね。
そして、著者は続けます。
高い自尊心を持ち続けて、セールスするのだと。
自尊心が高いと
「失敗に対する恐怖心」
「拒絶に対する恐怖心」
に落ち込んだり、やる気を無くしたり
しないとあります。
「買う、お客もいれば、買わない、お客もいる。それがどうした。
次に進め！」
です。 ネバー・ギブアップ！！
セールスパーソンのマインドアップについては、
心理学に基づいて、
営業の具体的な手法やノウハウについては、
著者の経験と科学的根拠を元に具体的紹介されています。
日本の商習慣と少し違いがあり
違和感があるところも有るかもしれませんが、
概ね実践できる内容です。
加え本書では、人生の目標達成の方法まで、教えてくれます。
（注意）読みやすいので、時間を忘れて読み進められますが、
書かれている内容を実践するためには、
絶えず傍らに置いて自らノートに書いて
一つずつ実践されることをお勧めします。
こんな人におすすめ
営業マンには是非とも読んでいただきたい本です。
特に、売れないっ！
なぜ買ってくれないのだ！
という悩みや経験を持っている営業マンは是非是非です。
読まれて損はないです。
そして、「営業って難しいのかなあ。」
「自分に向いてないなのかなあ。」 とかって、
感じているなら、
必ずやあなたを励ましてくれます。
勇気を与えてくれます。
そして、あなたも「私は私がすき！」といっぱい唱えて
自尊心を上げて、お客様に話しかけて下さい。
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