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#4 なぜ東大には女性が少ないのか?

女性リーダーの育成に向けた東大の企画の1つとして、あるポスターが掲示され話題となりました。

画像出典:#WeChange UTokyo

なぜ東京大学には女性が少ないのか?

東京大学と言えば、日本で知らない人はいないであろう知の最高峰です。

文部科学省のデータによると、令和5年度の高校卒業者の大学進学率は61.1%で、そのうち女性は44.6%でした。

一方、東京大学の男女比は、男性:女性=8:2となっています。

あきらかに東京大学には女性が少ないですね。

中高生の頃の記憶をたどる限り、男女の学力差はそこまで大きくありませんでした。

しかし、最難関の大学入試において、男女比がこんなに開くのはナゼでしょうか?

合格率に差があるのではなく、その前の受験者数に男女差があるのです。

では、なぜ女性は東大を受験しないのでしょうか?

日本の社会には、女性の進学・キャリアを妨害する「言葉の逆風」というものが存在します。

下のポスターは1枚目をめくるデザインになっていて、たくさんの文字が書かれた女性学生の写真が現れます。

画像出典:#weChange UTokyo

これが「言葉の逆風」です。

わたしは東京大学ではありませんが、旧帝国大学の理系の大学院を卒業しています。

話題に出ることはありませんでしたが、同級生の中にも同じような「言葉」をかけられた経験のある人もいたかもしれません。

幸いにも、わたしは親や先生たちからジェンダーバイアスを感じる言葉を投げかけられた記憶がありません。

「理系を選択すること・他県の大学を受験すること・大学院に進学すること」について、わたしの周りの大人は応援してくれました。

これはきっと珍しいことなのだと思います。

画像出典:#weChange UTokyo

東京大学の女性を始め、日本全国で「言葉の逆風」に傷ついている方々がたくさんいます。

男性だけでなく、女性同士でも言葉のチョイスには注意が必要です。

画像出典:#weChange UTokyo

妊娠と出産は女性にしかできず、結婚まわりの話題はセンシティブなものが多いです。

しかし、これからの時代は、男女が個人としての特技や弱点を認め合いながら、年齢や国籍の違いもミックスして社会を形成していく必要があります。

いまの子どもたちは親世代よりも、男女の差を感じにくい小・中学校で学んでいます。

女の子たちが、大学受験や就職をする時にガッカリしないで済む社会であってほしい。

そのためには、ジェンダーバイアスに目を向け、「言葉の逆風」に傷つけられる人を減らしていかなくてはと思います。

興味を持たれた方は、ぜひ「UTokyo男女⁺協働改革#WeChange」の活動について詳しくご覧ください。


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