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【楽観力が大事?!】誤解されやすい”楽観”の対象。

楽観的にいた方が
成功する。

願いが叶う。

幸福に生きられる。

チャンスが舞い込む。

人間関係がうまくいく。

GAFAなどでも注目を浴びているポジティブ思考、ウエルビーイングなどという言葉とともに、様々な書籍やセミナーなどで、「楽観力」の効用や重要性について語られることが多いです。

みなさんも、一度は耳にされたり、目にされたりしたことがあるのではないでしょうか。

どんな印象で受け止めていらっしゃいますか。

確かに、いつもネガティブ思考で
危ないこと、懸念されること、修正すべきことにばかり目を向けて
口をひらけばネガティブ発言、、、

そんな人がいたら、もったいないのではないかなあ、
一緒にいて楽しくないなあ、
やる気がそがれる感じがするなあ、

などと思うかもしれませんね。

ただ一方で、
そこまでなんでもポジティブに捉えられないよ!

という人も結構な数、いらっしゃるのではないでしょうか。

「楽観力」が注目されるほど、違和感を感じている人も結構います。

そんな人たちは、
楽観的に考えていたら、
努力すべきところで自分を甘やかしてしまうのではないか。
できるはずだった成長の機会を逃すことになるのではないか。

ちょっと考えれば気づけたはずの怪しい案件に手を出してしまったりして
大失敗することもあるのではないか。
もう少し注意深く吟味して、思考してから判断した方が
ビジネス的にもいいのではないか。
楽観しすぎはリスキーなのではないかと考えていたりします。


楽観するといいのは、何だ?

「楽観力」は誤解されやすいと思います。

何に対して「楽観」的に捉えると良いのか、
そこの説明が届きにくいからです。

わたしは、楽観した方がいいのは、
「自分」に対しての自分の評価であると考えています。

失敗しても、自分を責め続けたり、
なんてバカなんだと自分を卑下したりしてもいいことはありません。
大切なのは、そこから何を学ぶのか。
その学びを、次、どう活かすのかだと思うのです。

失敗しても、
「良いことを実体験で学んだ。きっとこの次は、自分はもっとうまくできる」「この経験で、自分の中の能力が開発できた」と考えるのが楽観です。

一方で、「自分」以外の外的な状況については、綿密に観察する目を持ち、
事実を見つめて思考してみる。
実行にあたっては緻密な計画を立てる、ということが重要だと思います。

その過程では、最悪の事態は何だろう?と考える力も必要です。
楽観的にみた将来だけを考えていては、それはただの夢想家です。

「自分」自身に対しては楽観。
「自分」の外側に対しては楽観ばかりじゃなくていい。

そんな風に考えています。

これが逆になっている人が、実は少なくない気がします。
そうなると、人は辛くなります。

「自分」に対して、楽観的にいられない。

自分なんか何もできない。
自分なんか何度やってもまた失敗するに決まっている。
自分なんか信頼できるパートナーに出会えるはずがない。

そして、「自分」の外側の世界に対して不用意に楽観してしまう。

怪しい儲け話などを聞いても「確かに、あるかもしれない♡」と楽観してしまったり、藁をも掴む思いもある時もありますが、自分なりに吟味して考えることをすっ飛ばしたり、ちょっと詳しそうな人に表面的な助言をもらっただけで安心したりして、怪しい案件に突っ込んでいき、失敗してしまいます。

「自分」に対しては、楽観を。
周囲の状況に対しては、最高の展開と同時に、
最悪の展開の可能性も視野に入れて判断することが重要なのではないかと思います。

”楽観のススメ”と聞くと
「そんなことじゃ、世の中、渡れないよ」と感じる人は、それはおっしゃる通り!でも自分のことは、きっとできる、と最後まで信じ続けられる楽観力が、成長の必要不可欠な土台になると思うのです。

最後まで自分で自分を信じること、
自分ならきっと今より良くなれると信じること、
その気持ちがないと努力だってできません。

「自分」や自分の過去のミスや失敗については楽観的に。
「だからこそ」失ったものではなく、得られたものに目を向ける。

これが、自分の成長を促進し、願う人生を生きるために大切な「楽観」なのではないかと思っています。

なかなかの男性社会で30年働いてきたテレビマンが、コーチングやカウンセリングで「自分らしく生きる」を支援中。限定少数しか出来ませんが小学生からシニアまで。