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【気分日記】を書くと自分らしく生きやすくなる理由

突然ですが質問です。
【自分の感情や感覚】に、日々どのくらい向き合っていますか?

自分がどんなときにイラっとするか
どんなときにワクワクしてテンションが上がるか
知っていますか?

イラっときたり「腹が立つなあ」と感じたり、
悲しかったり、うれしいことがあったりした時に、
あなたは自分の【気分】をどのくらい落ち着いて味わっているでしょうか。

日常を忙しく生きていると、ベクトルは常に外側に向かっています。

自分の内面ではなく、外からの刺激に対応するために脳が使われている状態です。
例えば…

✔️ 次にこれをやる
✔️ 何時までに間に合わせる
✔️ いま、自分の一言で〇〇さんの表情が曇った
✔️ 一生懸命話しているのに●●さんは、さっきから手元でずっと作業して
 いるようでまともに聞いてくれていない
✔️ わたしが作成した資料が直されている 何かまちがえていて迷惑をかけたか?

わたしたちは起きているあいだ中、目や耳、匂いや触覚を含めて、休みなく
常に外的刺激に反応しています。刻々と変わる状況をキャッチしてそれを無意識を含め、脳で処理しているのです。

そして、そのうち半分以上の確率で
「不安」を感じたり、「イラっと」きたり、「なんだよっ」と憤りを感じたりしていると言われています。

失敗して自信を失っているときや、仕事以外のプライベートでツライことがあったときなどは、これが半分なんかでは済みません。
7割以上、場合によっては9割ぐらいの確率で、
外的な情報に対してネガティブな感情を抱きます。

このネガティブな感情。

その場だけで、過ぎ去っていくならさほど問題にならないのですが、
自分ではさほど重大事に感じていないくても、
知らず知らず、
徐々にこれがストレスになって蓄積されていきます。

すると、
「やる気」が出なかったり、
毎日がつまらない、楽しいことがないという感覚に襲われたり、
ついには、自分の人生は幸福ではない…という感覚に覆われてしまいます。

自分が消沈している状態になるので、
新たなことにチャレンジする気が起きないのはもちろん、
誰かのために力を注ごうというモチベーションも持ちづらくなってしまいます。

結果として、自分のことを嫌いになったり、
自分に自信が持てなくなり自己否定感に苛(さいな)まれてしまいます。

こんな状態になると、
周囲の人にもネガティブな感覚を波及させてしまう上に、
何より自分がツライ。

避けたい状況です。

毎日、毎分、生じている外的刺激に対する感覚と上手に付き合い、
ネガティブなものを自分の中に溜め込まないおくスキルは、
メンタルセルフケアとして、大変重要なことです。

今回は、さまざまな手法があるなかで、すぐに始められて、自分のペースでやれる方法として、【気分日記】についてまとめてみます。

ネガティブ

【そもそも…ネガティブ感情がわく理由】

わたしたちは、成長する過程でいろんなことを吸収してきています。

経験したこと、
学んだこと、
幼少期に親や教師など、周りの大人から伝えられたこと、
友人関係の中で見聞きしたこと、
書物や情報から得た知識…。

こんなものを総合して、自分の価値観や判断基準のようなものができています。
これを、ここでは、自分の『ものさし』(=善悪や快不快などの判断基準)と呼びますね。

人の言動に対して違和感を感じるとき、
それは、あなたの『ものさし』と相手の『ものさし』がズレるときです。

全く同じ人がいない以上、『ものさし』はズレているのですが、そのズレ方が大きいとき、不快感を感じるズレ方をしているときに、ネガティブな感情が発生するのです。

【自分のネガティブ感情の扱い方】

人の言動に対して
自分の中に【ネガティブな感情】がわいたのに気づいたとき、
あなたはその感情をどう扱いますか?

どうするのが「正しい」と判断しますか?

先日、カウンセリングした方でこんな方がいました。
32歳の女性サラリーマンです。

同僚で一人、とにかく気が合わないというか、うまくいかない人がいます。わたしの言うことやることに、不満があるのか、批判的な発言をして、これみよがしに作業をやり直したりします。

正直、こちらも腹が立ちます。なんでイチイチ、ケチをつけるようなことをするのか。

でも次の瞬間、「サポートしようとしてくれているのかもしれない」、「言い方がキツいだけかもしれない」と思い直して、対応してきました。

でも、ある日、出勤したら右耳が水に潜った時のように、くぐもって聞こえづらくなっていることに気づいたんです。
右側は、その同僚が座っている席の方でした。

相談者さんの『ものさし』は、
周囲の人を悪く言いたくない
合わないと感じる人との出会いも、自分が成長できる機会かもしれないと思わなければダメではないか?

という価値観によって形づくられている様子でした。

そのため、自分を批判したり否定したりする人に対して、
腹を立てては「いけない」と思っている。

結果、自分で自分の感情を「無視してしまう」ことが起きやすいです。

人間は誰でも「完璧」ではありません。

耳に痛いことを言ってくる人を受け入れて、自己成長できる機会をいただいたと思って受け止めることができるのは素晴らしいことですが、
自分の素直な感情を、ネガティブだからという理由で黙殺して無視し続けていると、心が、ひいてはカラダが悲鳴をあげてしまいます。

「耳が聞こえなくなる」(=診断は突発性難聴だったそうです)ことまで行ってしまうのは、もったいないことです。

ネガティブな感情でも、その瞬間、自分で受け止めてあげてください。
そして、次の瞬間には、それを『過去』のこととして過去に置くのです。

あ、いまわたしはイラッとしたな。
なぜだろう?
一生懸命に作った資料を評価してもらえず、
一言もなく直されたことが悲しかったんだな。
直されない資料が作れるように、周りの人からも「よくかけていた資料だったね」と言ってもらえる力を身につけたいと思っているんだな。

と、受け止めてあげてください。

その上で、関わった人を恨んだりするのではなく、
よくなろうとしている自分の向上心を認めて、
わたしは、向上しようとしているんだな。
頑張って行こうとしているんだな。
と感じてください。

イラッとしたことは、過去に置く。
思っていた以上に、自分が向上心を持っていることに気づけてよかった!
以上。

と終わらせるのです。

自分のネガティブな感情を受け止める。
理解する。
その背後にある自分の願望に気づく。

そこで終了です。

このような感情の受け止め方、過去に置く習慣を作るためにオススメなのが
【気分日記】です。

【気分日記】のススメ

書き方は、難しくありません。

デジタルでも手書きでも、自分がやりやすい方を選んでください。

イラッときたらメモする。その時に。すぐに、です。

何回書いても構いません。
コツは長々と書かず、何があったか、
どう感じたか、
その2点だけ。

誰にも見せるものではありません。自分へのメモとしてなにものにもフタをせず、本心で書くことが重要です。

そして夜。

ベッドに入る前に、その日のメモをさっと見直してみましょう。
総合して、どんな気分の日だったのか、振り返ってみます。

これも長々と時間をかけて熟考する必要はありません。
最初は10分以内を目安に。
慣れてきたら5分以内でOKです。

きょうは、どんな自分の本心をキャッチしたか。
その裏側には、どんな自分の願いがあると思ったか。

それを言語化してメモしたら終了です。

感情が動いた瞬間にメモすることによって、爆発的な感情から逃れることができます。
それを毎晩、さっと見返していると、
自分がネガティブな感情を抱くシチュエーションを
ある程度、いくつかに分類することができます。

その裏側にある自分の願望を整理することができます。

ここが見えてくると、
本当の願望を叶えるために、何をしたらいいかということを自分なりに考えることができるようになります。

ここまで来ると、もう、自分の願望に向けて日々一歩ずつ成長していく自分が始まります。

ネガティブな感情は、
実は、満たしたいけど満たせていない本心からの願望の現れであったりします。
本当の自分が願うことを、自分で知る糸口でもあるわけです。

人に腹を立てる自分は、自分で好きになれない自分かもしれません。
でも、自分のい大切な一部です。
OKです。
いまの自分、無視したり黙殺したりすると、
ネガティブな感情くんが臍を曲げて激しく暴れます。

自分で自分の一部分を無視するのではなく、
意味あるもの、活かせるものとして受け止めてあげてください。

長時間抱えたり、どうやって反撃してやろうかということにエネルギーを注ぐのはもったいない。そのためにも短時間で吐き出して、感情そのものではなく、
その感情の裏側にある、自分の願いを探してみる、感じてみることの方が
生産的です。

よかったらぜひ一度、やってみてください。
2週間ほどやり続けてみると、自分なりのやり方が見つかってくると思いますよ。

ライン

大澤 弘子 
日テレHR代表/企業の人材育成を支援しています。
サラリーマン応援📣ライフコーチ
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なかなかの男性社会で30年働いてきたテレビマンが、コーチングやカウンセリングで「自分らしく生きる」を支援中。限定少数しか出来ませんが小学生からシニアまで。