見出し画像

やろうと思っていることができない人を応援📣邪魔しているのは自分の【裏目的】かも

「やろう」と決めたのに、途中で続けられなくなってしまって、自分で自分を「ダメだなあ」と思うような経験はありませんか。

本当に「やろう」と思ったし、その気持ちに嘘はない。

それなのに、どうして途中で「やっぱり向いてない」とか「自分には無理だ」とか「”今”じゃないかもしれない」などと思って、やめてしまうのだろう…。

今回はそんな経験のある方、そこから抜け出したいと思っている方を応援します。実は邪魔しているものがあるのです。

犯人は自分が無意識に持ってしまっている「裏目的」です。

【裏目的】ってなに?

コーチングの世界では、【裏目的】という言葉があります。

これは、人が、目標の達成に向かおうとするとき、また夢の実現に挑もうとするときに出てくる「無意識」レベルの存在です。

厄介なことに、この【裏目的】は、あなたの「オモテの目的」の達成を邪魔をしてきます。

「やろう」と決めたのに途中で投げ出してしまったり、途中からなぜか「どうでもよくなって」しまうときには、この【裏目的】が作用していることが多いと考えられます。

目標達成のためには自分の中にある【裏目的】を、自分でしっかり知る・見る必要があります。

【裏目的】を知ることが、邪魔を解消するための第一歩です。

【裏目的サンの”目的”】

なぜ、無意識にこのような「裏目的」が生まれるのでしょうか。

裏目的は、実は自分を守るために存在しています。

オモテの目標を達成できないとき、
その裏では、裏目的サンが【無意識の自分の願い】を実現させていることがあります。

では、裏目的サンの目的とは?

1、自分が信じていることを正しいと証明すること
2、ダメな自分から目を背けること
3、自分の安全を守ること

こんなことが挙げられます。

具体的な例でいうとこんな感じです。
↓         ↓        ↓

1、自分が信じていることを正しいと証明するため

例えばあなたが、「自分は英語が苦手だ」という「思い込み」を持っているとしましょう。TOEICで○点を取ろうという目標を掲げてみましたが、勉強が続きません。「本当に自分ってダメだなあ」と思ってしまうでしょう。

でも、このとき実は、裏目的は達成しているのです。

やっぱり「わたしは英語が苦手だ」という裏証明に成功したわけです。

2、ダメな自分から目を背けるため

新入社員が、「誰とでもオープンに関われる人間になるぞ」という目標を掲げて入社したとしましょう。成長できる自分、会社に貢献できる自分になるために、自ら立てた目標です。

これが”オモテの目的”。自分の「意識レベル」の目的です。

ただ、実際は、引っ込み思案でオープンに関われない性格。自分の目的を達成しようと思うと困難にぶつかります。

その時「ダメな自分」「いざとなるとオープンに関わっていけない自分」に直面して失望したくないという無意識が働きます。

そこで「やらない理由」「もっともらしい理由」をガンガン自分に提示するという働きが起こります。

✔️ また失敗するよ
✔️ 新人のくせに生意気だと思われるよ
✔️最初は黙って様子を見ないとね

というような思いです。これが、オモテ目的の達成を妨げます。
これは、不安が作り出す、自分への「一見、言い訳には見えないもっともらしい」理由となります。

「だから」やらなかったことを、正当化して、出来ない自分から目をそらせているのです。

3、自分の安全を守るため

これは、2と近いところです。

わたしたちの脳は、危機回避に敏感です。
自分が安全にいられるように無意識に反応することは、生存するための重要な機能でもあり否定するものではありません。

例えば、研修で、「質問のある人、手をあげてください!」

と言われた時、さっと手を挙げて率直な思いをぶつけたいと思っていても、それが出来ないとき「裏目的」が働いている可能性があります。

手を挙げて質問すると

✔️ 「くだらない質問をする人間だなあ」と思われるぞ
✔️ 「あいつ、何、張り切っているんだ?」と思われるぞ
✔️ 「せっかく終了時刻が近づいているのに、質問して延ばすなよ」と思われるぞ

そんなささやきが自分の中に聞こえてきます。

これが、オモテ目的の達成を妨げます。

上のように悪く思われるリスクに自分を晒すことを回避する!

という「裏目的」を達成するために、結局、質問することをやめてしまうのですね。

こんな3つの裏目的の”目的”が発動するとき、「オモテ目的」は泣いてますね…😭

ライン紺

【裏目的とのつきあい方】

裏目的は、オモテの目的を達成することを邪魔します。
そのための行動を「起こさせない」ように働きます。

では、この「裏目的」とどうつきあえば、オモテの目的の邪魔をせず、オモテ目的を達成できるのでしょうか。

まず、「裏目的」が自分に存在していることを知る、感じる、そしてその存在を「認める」ことが重要です。

その上で、
「自分はそっか…こんなふうに怖がっているんだな」
「こんなことに懸念があるんだな…」
とやさしい気持ちで受け止めてあげてください。

「裏目的」を発見!したら、それを即座に消し去ろうと思わなくてOKです。

簡単には消えません。

無理に消そうと意思だけで立ち向かってもうまく行かないのです。

無理に消そうとすると、心に負担がかかって、本来、オモテの目的で得られるはずの成長も充分に得られない可能性が高いです。

では、どうするのが良いか?

まず、存在を知る。
それを認める。

その上で、こう、自分に聞いてあげてください。

自分はこの裏目的を「どうしたいのかな?」と。

裏目的を消したい、抜けたいと思うなら、
裏目的が生じている根っこを辿っていきましょう。

「裏目的」を消すためには、その発生の根っこにある「不安」や「避けたい」気持ちの原因を突き止めることが必要です。

その不安は、「何を避けたくて」生まれているのでしょうか。
そこには、自分が大事にしたい価値観や人生観のようなものがあったりします。

✔️ しゃしゃりでるような人間が嫌いだ
✔️ 積極的でイキイキしている人間には本当はなりたくない

などが見えてくることもあります。

それも受け止めてみましょう。

そして、
✔️ 質問することと、しゃしゃり出ることは必ずしも一致しない
✔️ 積極的でイキイキしている人が全員キライとは限らない

というように、根本の価値観を書き換えることができるかどうか、自分と対話をしてみましょう。

この根っこにある【思い込み】が書き換えられると(=これまでそう思っていたけど、よく考えたら必ずしもそうとは言い切れない、と思い改めることができると)、裏目的が緩んできます。

この作業は、最初は一人では難しいかもしれません。信頼できる友人や、コーチやカウンセラーの手を借りるのも有効だと思います。

裏目的がガンガン活動していると、成長の機会につながる行動が阻害され、願う自分に向かうチャンスを逃しやすい。いつもこうなる、、、という不本意なことがあるときは、やらないこと・達成しないことで、わたしは何を得ているのかな?と考えてみるのも良いかもしれません。

ライン紺

大澤 弘子 
日テレHR代表/企業の人材育成を支援しています。
サラリーマン応援📣ライフコーチ
「がんばり屋さん」「優等生気質の人」などが陥りやすい<キャリア迷子>を、コーチングやキャリアカンセリングの技法を用いて乗り越える支援をしています。独自の『ひき算キャリア』メソッド。

コーチングやカウンセリングを受けてみたい方は、messengerでご相談ください。



なかなかの男性社会で30年働いてきたテレビマンが、コーチングやカウンセリングで「自分らしく生きる」を支援中。限定少数しか出来ませんが小学生からシニアまで。