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南インド・バンガロールの言語事情

こんにちは!
今回は南インドの都市バンガロールを中心にインドの言語事情について紹介します。



インドの言語事情

インドの言語というと、「ナマステ」でお馴染みのヒンディー語を思い浮かべる方が多いと思います。
たしかに首都のデリーや、タージマハルがあるアグラなどの北インドではヒンディー語がメインですが、インドには、数多くの異なる言語が存在します。

ヒンディー語、ベンガル語、テルグ語、マラヤーラム語、タミル語、カンナダ語、グジャラート語、パンジャブ語など、これらはインド国内で話される言語の一部です。
地域ごとに異なる言語が用いられるため、インド人の多くは自分の母語以外にも、他のインド国内の言語を少なからず理解し話すことができます。

ただ、インドの言語事情には教育格差の問題もあります。
自分の母語以外にインド国内の他言語や英語の読み書きを習得し、大学で学んだ後、社会や世界で活躍するインド人が多くいる一方で、
教育を受けていない人々も存在します。教育を受けていない人々は自分の母語しか話すことができず、
母語の言語でさえ文字を読むことができないため、口頭でのコミュニケーションが主な手段となっています。

この識字率の問題は、インド社会の教育格差を象徴しており、インドの社会問題になっています。


バンガロールの言語

次に南インドのカルナータカ州バンガロールで話されている言語について詳しく見ていきましょう。
バンガロールでは、基本的にはカルナータカ州の公用語であるカンナダ語が市民の間で日常的なコミュニケーション手段として幅広く使用されています。

一方、イスラム教徒もバンガロールに多く居住しており、イスラム教徒のコミュニティではウルドゥー語が主要な言語として使われています。
ウルドゥー語という言語を初めて知った方も多いと思いますが、基本的にインドとパキスタンのイスラム教徒はウルドゥー語で会話します。

また、バンガロールにはカルナータカ州以外の州から移住してきた人々も多く住んでおり、
そういった人たちのコミュニティー内では、それぞれの州の公用語が話されています。例えば、タミルナドゥ州のタミル語やケララ州のマラヤーラム語などが挙げられます。

このように同じバンガロールに住んでいても、自分の宗教やコミュニティーによって言語が異なります。


共通語としての英語

"インド英語"という言葉は、おそらく多くの方が耳にしたことがあるかと思います。
これは、ヒングリッシュとも称され、インド固有の英語のスタイルを指します。

先ほど紹介したように、同じバンガロール在住でも、宗教やコミュニティーの違いから母語が異なるケースがよく見られます。
そのため、異なる言語の人々が共通のコミュニケーション手段としてヒングリッシュが頻繁に話されています。
また、バンガロールでは学校教育が基本的に英語で行われるため、特に若い世代は流ちょうな英語を話す傾向があります。
さらには、一部の家庭では英語が主要なコミュニケーション言語として採用されているケースも見受けられます。

ヒングリッシュは、インド人同士の英会話に使用される際のアクセントが、普段耳にするアメリカやイギリス英語とは異なるため、最初は慣れるのに少し時間がかかるかもしれません。
ただし、バンガロールには数多くの英語学校がありますが、そこではアメリカやイギリス英語などの一般的な英語を教えています。そのため、街中でヒングリッシュのアクセントに慣れることと同時に、学校で一般的な英語も学ぶことができるでしょう。


まとめ

今回は、バンガロールを中心にインドの言語事情について紹介しました。

基本的に、ある程度の教育を受けた方が相手であれば、南インド(バンガロール)で英語は通じます。
逆に、南インドではヒンディー語を話せない人が多いので、そういった点では注意が必要です。

今後もインドのこと、バンガロールのことを書いていきます!


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