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『成瀬は信じた道をいく』読書所感

はじめに

こんにちは、らくいこです!
子育て世代のアラフォーが、家庭と仕事とサードプレイスと、
いかにバランスよく、二度とない人生をどれだけ楽しめるか、そんな内容を綴っていきます。

前回「成瀬は天下を取りに行く」の読書所感を書きました。
その続編です。
正直なところ、シリーズものの2作目や続編は期待外れなイメージが強いんですが、この作品はその逆でした。
個人的には、続編の方がより面白く、成瀬の魅力が一層引き立っていると感じました。


成瀬の成長と広がる世界

ゼゼから世界へ

1作目では、成瀬が滋賀県大津市の「膳所(ぜぜ)」を中心に物語が展開されていました。
大津市内が主な舞台で、成瀬の個性や人間関係が描かれていました。
続編では成瀬の行動範囲が大きく広がり、「ゼゼから世界へ」というゼゼカラのキャッチフレーズ通り、全国にまでその影響が広がっていく感じがしました。
次回作も期待してしまう💡

個性豊かな登場人物たち

続編では、成瀬に影響を受ける多彩なキャラクターたちが登場。
特に印象的だったのは、成瀬に夢中になってしまう小学生や、クレームを言いたくないのに言ってしまうクレーマー気質の人です。
一般的には避けられがちなクレーマーも、成瀬らしい着眼点で仲間(?)に引き込んでしまうw
クレームをつけ、謝罪をされる。
これが一種のルーティーンにして、この流れが自分を保つ要素になっていたのに、「普通の流れ」などない成瀬の応答にリズムをくずされる。
それだけ世の中がクレーム→謝罪という流れが均一化してる裏返しのようにも思える。。。

成瀬の魅力

「成瀬らしさ」

この続編を通じて、成瀬のキャラクターがより一層際立っていました。
2作目にして、
「成瀬ならこうするだろう」
「あぁ~、成瀬っぽい」
と思ってしまっている自分がいましたwしっかり「成瀬」という人物に惹かれてしまっています🤣

憧れの対象としての成瀬

成瀬が自分の好きなこと、良いと思ったことをどんどん実行していく姿に、本の中に登場する人物然り、読者もその行動力に憧れのようなものがあるんじゃないかと思いました。
成瀬の存在が、自分が日常生活で抱える「やりたいけどできない」というジレンマを解消してくれる存在なのかもしれません。

島崎の視点から見る物語

島崎の心情描写

1作目も2作目も、成瀬の親友である島崎の視点からの描写が多く見られました。彼女が成瀬を求め、成瀬もまた島崎を求めているという関係性が描かれていて、コンビらしい一面が見えてほっこり😊

著者の視点

島崎の描写が多いのは、著者自身が島崎寄りの視点を持っているからじゃないかとふと思いました。
成瀬のように強烈な個性を持つキャラクターに憧れを抱きつつも、周囲に気を配る島崎の性格に著者の思いが重なっているように感じました。
島崎は成瀬とは対照的に、周りの人々に気を使い、感情を汲み取る優しい性格。このギャップがいいんですよね。

読者の心に響くメッセージ

成瀬の影響力

成瀬シリーズは全体で50万部を超えるらしいです。成瀬というキャラクターが、自分の「こうなりたい」「こうしたい」という願望を、行動で体現しているから惹かれるんだろうなと思います。
突拍子もなくて、どこか危なっかしい、でも「成瀬だから」とどこか安心できてしまう。
そんな成瀬に影響されている島崎や周囲の人達と同様、僕自信もすっかり成瀬のファンになってしまっています😅

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

今日も、そして明日も素敵な一日をお過ごしください!
ではまた!

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