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噺家の△△は、○○で決まる!


【本日のnoteはこんな人にオススメ】
新社会人になったばかりのアナタ。
仕事でもうひと株あげたいアナタ。
転職をしようか迷っているアナタ。





わたしが“寄席”に足を運ぶのには理由がある。

音声や動画で気軽に落語を楽しめるようになった時代であっても、敢えて会場に赴く。

それは “演目(噺)”だけを聴きたいというわけではなく、 “噺以外の部分”を重要視しているからである。



噺家さんが高座に上がり、座布団に腰をおろして、お辞儀をする。

わたしは、その姿に非常に注目している。

『噺家は“挨拶”できまる』

そう思っている。



高校生の頃、古典の先生がこんなはなしを聞かせてくださったことがある。

『僕の教え子、つまり君たちの先輩でね、新卒で入った会社で評価されないと嘆いていた子がいたんだよ。「もう仕事を辞めたい」と。3年たったときにね、あと1年だけ頑張ってごらんって言ってね。そして、4年間、彼女は頑張ってみたんだねぇ。そしたら、取引先の会社からスカウトされてね。頑張ってみるものだよね。“お茶をきちんと淹れること”“コピーを綺麗にとること”。何気ない仕事のようでも、みている人はみてくれているんだねぇ。』


みている人は、ちゃんとみている。

そして、“何気ない仕事”への姿勢を評価している人間が少なからずいるのだ。

そう、わたしは噺家さんの芸に関係ないところの“お辞儀”や“挨拶”をみている。

『“挨拶”も芸のうち』と思って高座に上がっている人は一体どれだけいるのだろうか。




ちなみにわたしについて言えば、“組織勤め”で3年半以上続いた試しが無い。

そんなわたしでも、あと半年頑張りきれたら、大手企業からの引き抜きがあったのだろうか。

「あるワケねーよ!」

と全力でツッコんでくださった皆様。ご安心ください。←

わたしも実際そう思いますし、事実、引き抜かれなくてよかったと思っています。

そんなところに引き抜かれていたら、“さや香という能力”が理不尽に搾取されてしまうところでした。 ←

アブナイ、アブナイ♪ 笑

世の中には、“役目”“役割”における“適材適所”というものがあるからね。






噺家さんの高座での挨拶、わたしはとても好きだ。

たった1つのお辞儀だけで、その美しさに惚れ惚れと見惚れてしまうことがある。

驚くことに、そのお辞儀ひとつで、会場全体の場の空気をガラリと変えてしまう人もいる。

そして、その居住まいと姿形の美しさの中に垣間見える、客席に対峙する姿勢にハッとさせられることがある。

初めて目にする噺家さんの高座で、始まりの挨拶が美しければ、その後のまくら含めての本題の演目にも期待がよぎる。




いくつもの生講座を拝聴してきた中で、気づいたことがある。

『腕のある噺家さん、人気の噺家さんは、非常にお辞儀がキレイ』ということ。

ちなみに、“ただネームバリューがあるだけの噺家さん”はこの限りではありません。笑




“噺家さんの仕事は話すこと”であるのは間違い無いのですが、ただ、そうとだけ考えている人と、あと一歩踏み込んだところまでを自分の仕事だと捉えている人では、当然、演目に表れる技量や、落語に向かう姿勢が異なってくるわけで。

それらは、むしろ落語ファンでなく、その日初めて寄席に来たという人にこそ、伝わりやすいものだと思うのです。

やはり、“仕事ができる人”というのは、その仕事の“幹の部分”だけを必要最低限に育てているのではなく、枝葉に至るまでの世話にも抜かりがないのである。

そんな仕事に対する姿勢も、高座から学ばせていただくことがある。

もちろん、中には“反面教師”な噺家さんもいらして、そんな全てを拝見拝聴できることで、わたし自身の経験や知識として積まれている。

わたしの仕事というのは非常に特殊で、完全なる個人プレーなので、同業者の仕事の様子を覗いて学ぶことがなかなか叶わない。

そんなわたしにとって、噺家さんの一挙一動から得られるものは実に多いのだ。




ぜひ、新しくお勤めされる方、転職をされる方、会社での評価に不満や疑問のある方は、一度、寄席に足を運んでみて欲しい。

落語をエンターテイメントとして楽しみつつも、落語家さんを“はたらく大人”としてみたときに、そこから学べることはたくさんあるということに気づくかもしれない。



【本日のまとめ】
『噺家の△△は、挨拶で決まる!』『社会人の仕事は、挨拶で決まる!』・・・っていうのは大げさかもしれないけど、意外と他人は見ていないようで見ているものだよ☆








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大人の文化祭やってます♪
2021年もまだまだ突っ走ります!
ご参加お待ちしてます☆











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