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不思議な指と、蕎麦の値段。

1人、2人、3人いるよ・・・から始まる『10人のインディアン』というかの有名なアメリカ民謡。

この歌の替え歌で、

「不思議な指が1本あります。2本、3本、4本あります・・・」と続く、数遊びをご存知だろうか。


歌に合わせて指を1本ずつ折ってゆき、数えながら折っているにもかかわらず、最後には両手の指が合計11本あることになる、ちょっと不気味で面白いダマし遊び。


子供の頃に遊んできゃっきゃっしていた人もいるかもしれない。
わたしは未だにきゃっきゃできるポテンシャルを秘めていますが。


初めてこれを観たときには、とっても驚いたものでした。まぁ、騙されやすいだけなんですけどね。子供って純粋だもんね。


この指遊び、落語演目の『時そば(時うどん)』とそっくり!


そば屋でのお勘定の際に、一文銭をかすめる硬貨の数え方が実に見事。それを偶然見ていた男がカラクリに気付き、自分も真似をしてみる。ところが、最後の詰めが甘かったことで、一文得するどころか、余計に支払わなければならなくなってしまうというオチ。

カラクリに気付いたところまでは賢かったんですけどね。後もう少し、用意周到でないとね。最後の最後でミスっちゃう男性になんだか憎めない、クスッとしちゃう愛嬌があります。


ベタな落語演目だけれど、ベタすぎるだけに、これを見事に演れる噺家さんはなかなかスゴ腕だと思う。

今までに多くの時そばを見てきたけども、その中でグンを抜いてすごかったのが、上方の桂福丸氏


以前、末廣亭で偶然拝見できたのですが、関東にあわせて『時そば』にしてくれていたのかしら。これ、関西では『時うどん』という場合がほとんど。


彼の、灘からの京大からのフリーター♪の経歴にも胸アツですが、近頃のマックCM(なんなら、“マクド”のCM)の出演にもるんるんしちゃいました。

笑顔、声の張り方、自分の魅せ方、見られ方・・・あぁ、全てその明晰な頭脳によって計算され尽くしているのだなと思わされました。


上方の方だから、なかなか拝見チャンスが少ないのだけれども、またぜひ拝見したいです。




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