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走馬灯?


最近一度だけ、
視界の色が全て消えた時間があってね。
たぶん約2時間くらい びっくりした。

焦って周りをキョロキョロ見渡しても、
複雑な白と蒼の混ざった灰色ですべてが視えた。(白や灰色も透明では無いから、色が無いと表現するのは何となく納得はできないけれど、分かりやすく言えばそう。)
そこには確かに形があるのに何故か
色だけが無い時間があった。

何度も瞬きをしたし、
数分のあいだ目を瞑って深呼吸を意識して、
本当に見間違いでは無いかたくさん確認をした。
それでも目を開ければ視界からは
色が居なくなっていた。
ものすごくショックで、ものすごく怖くて、ものすごく泣いていた。

身体は硬直しているのにガタガタと震えていて
涙はポロポロと流れ続けた。

フローリングに溜まった涙で
こめかみを濡らしながら、
ギュッと瞑ったまぶたの裏では
走馬灯のようなものまでも見た。
スパッスパッと紙芝居みたいに
今に近い記憶から順に2.3歳くらいまで
早送り逆再生したみたいな 記憶。
すごく怖かった。
今までの自分が見えるたびに、
やめてって叫びたくなるほどに
自分が恥ずかしくて苦しかった。

そしたら、
"自分らしい"とよく言われるモノやコトが
ぜーんぶゴロゴロと音を立てて
小さいカケラから順番に崩れていった。
ああ、? 死ぬってこんな感じ?
ていうか走馬灯って幸せだったことが流れるとかじゃなかったっけ?
なんて考えてたら時間が少しずつ溶けて
震えも収まって、全身から力が抜けていった。
とても、とてもとても、
辛くて堪らない時間だった。

あれは何だったんだろうって
思い出してたなかで

いったい何が恐ろしく感じたのか
を考えてみた。


私は "目が気持ち良い"  を見つけるのが
好きだし得意だからその情報に重きをおく
「色」を奪われることが思いのほか
命を奪われることのように苦しい感覚になった。
大袈裟に聞こえるかもしれないけれど、
私はそうなんだなって感じた。


普段から私が感覚過敏に悩んでいる
元凶の1つである"視界"は、
思っているよりも心と近く
合わさっていることに気付いた。
これから先 自分と付き合っていく中で
日を重ねるごとに見えてくるものも、
見えにくくなるもの もあるのが分かる。
(それは感情も情景も)

だから見えるうちに色の名前を
たくさん知ってこうって思った。

みんなさ 毎日
目が悪くなるような生活をしているけど
スマホはもう意識しないと手放せないし、
距離を置くことが難しい時代でもあるから
それなら今見えてる色を 即座に
調べられる辞書として
まずはたっぷり使ってやろうと決めた。話

あ なんで色が消えたのかは
ぜーんぜん分かんない!


#ラクガキモデル
#視界 #感覚過敏 #色 
#視覚優位 #触覚優位

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