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睡眠時間

子供の頃、私はよく寝たらしい
もちろん夜泣きもあったけど
悩む事はなかったらしい
大人が隣でバカ騒いでUNOしてても
私はぐっすり夢の中
あまりにも眠るから心配なくらい
だったらしい

不思議なことに
赤ちゃんの時の私の睡眠時間を
大人になった今ちょうど良いと感じてて
それが私は10時間なんだけど
普通で言ったら、きっと寝過ぎ
でもふとよく寝たって話をママに聞いて
なんとなくリンクした気がした
身体を休め始めて1年と3ヶ月
不眠症なんだと思って
生きてきてた約10年
うまく寝れないことを諦めてたから
寝れないなら、働こう
寝れないなら、遊びに行こう
せっかくだから、何かしよう
その反動で、月に一度高熱が出ても
病院で点滴をする日々に
またかぁとしか思ってなかった

体も、心も限界を迎える1年前ほど前から
さらに眠れなくて、
30分に1度は目が覚めて
すこし寝れても悪夢ばかりで疲れる
へとへとになってそればかりを繰り返す
月明かりだけの時間は好きになれなかった
ようやく朝になっても会社に行こうとすれば
激しい吐き気にベッドから起き上がれない
がんばって電車に乗っても
たったの3駅が我慢できなくて
トイレにこもっていた

少しずつ少しずつ蝕まれて
少しずつ少しずつ、
自分に目を向けるようになった
目を向けるしかなくなった
明らかにおかしかくなるまで
気付かないふりをしていた約10年、
私は自分をないがしろにしていた
そのツケはまあまあデカくて
今でもかなり苦戦してる

無理にでも眠れるように
仕向けていくこと
いつでも電気はオレンジ色
22時になったら薬を飲む
そんなふうに1年と3ヶ月
自分と向き合うことが
こんなにも難しくて
こんなにも時間がかかるなんて思わずに
エネルギーを消費し続けていた
これまでのことを思い返すと
心配されて、当然だったなぁと
今になって初めて知ることができる

眠たくても眠れない
少しだけ休む
私には難しい
できたらいいのになって
きっと思い続けてく

眠ってくださいねって
サインを送って
その時を待って
夢も見ない
薬が切れて、
夢を見出す頃
大体8時間後
ここからの2時間が体力使う
夢を見て30分ごとにハッとする
身体が痛くて少しずつ起きる準備を
起き上がることができるのは
大体10時間後
もうここでぐったりなんだよなぁ

それでいて起きている時間が短いと
焦ってしまうようにもなっていて
体の仕組みを理解しても
きっとこれがちょうどいいを理解しても
私は何やってるんだ今だ今起きなゃ
そんなことを思いながらしか
起き上がることができない


眠ることだけを仕事にしていた時期が
みんなにあったことを思うと
眠ることを許されなくなってく
ってなんなんだろな
大人への道のりは険しい

眠る仕事をしていた私が
教えてくれた睡眠時間、
今、私は
少しだけほっとした
やっぱりちょうどいいはず
だからみんなより遅く
目が覚める私を許したい
順番に順番に
生きるってことを重ねて
順番に順番に
生きるってことをつないで
もう私を止めていいよって
いつか聞こえてくるまでは
順番に順番に
見直していく必要がある

がんばってこうな

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