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コーヒー屋で苺トーストがバズろうとも。

今、僕が働いているコーヒー屋にはコーヒーよりもインスタ映えする苺トースト目当てで来てくれるお客さんが多い。

コーヒーよりも苺トーストを作ることの方が多い。

そんな状況にうんざりして文句垂れたくなる。

なんてことは微塵もない。
むしろチャンスだと思っている。
コーヒーなんて可愛い苺トーストをさらに映えさせる脇役であってくれ。
そしてそこにキッカケが生まれて、その先に飲めなかったコーヒーを飲めるようになる0→1の瞬間を生み出せたらいい。

僕は生産者の想いやこだわりをひたすらに伝えようとはあまり思わない。ほとんどの人にはそんなこだわりの押し付けはノイズでしかない。
それよりも、こだわりを見せないことをこだわりたい。
作りたいのはメインの役者じゃなくて、優秀な名脇役。

スペシャルティコーヒーを主役にしたら、一部のファンしかついてこない。であるならば、主役を引き立ててくれる名脇役の方がずっといい。

そしてその人たちがスペシャルティコーヒーという名脇役の良さに気づいてくれたら、バリスタとしてもコーヒー好きとしても嬉しい。

コーヒーにこだわって売れないなら、コーヒーにこだわらないで売れた方が100倍もマシだ。

なら、こだわりのコーヒーを こだわらないやり方で売っていたい。
おこがましい言い方をするなら、こだわりを見えない形で押し付けていたい。
そうであることを こだわりたい。

「どうだウチのコーヒー美味いだろ?」って。


Kota Noguchi


#普通のコーヒー再定義革命 #コーヒー #カフェ #こだわり

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