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ART WALKER

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#京都

ものづくりの理想

noteを見ているとこういう記事を見つけられるのがいいなあと感じます。日々企業や組織の論理で動いたり流されたりすることが多い中で、一個人の感性や感覚を大事にしながら、それを世の中にちゃんと届けていくという作業をしている方がいる、できている方がいる、という事実にほっとします。この本を自分が読むのかと言われるとよく分かりませんが、こういうものづくりを丁寧にされている方がいるという事実が存在することに感動しますし、自分の日々の活動の中でもこういうスピリットを活かしたいと思います。

ホテル&美術の楽園・カンデオホテルズ京都烏丸六角

丸福楼の紹介記事を多くの方にお読みいただけたようなので、ラグジュアリーホテルではありませんが、京都で楽しいホテルをもうひとつご紹介します。カンデオホテルズ京都烏丸六角。 ロビー棟に、旧伴家住宅という町家の母屋をそのままリノベーションして活用しています。10年前くらいはここでお住まいになられていた風情で、祇園祭の時には玄関を開放されて、鈴木松年の狼の屏風をお見せになられていた、京都らしい旧家でした。(下記ブログにその模様で残ってます。) 数年前に京都の画廊のカタログに、その

京都・東本願寺、Adoちゃん紅白の能楽堂と大寝殿公開開始!!

昨年、下記の記事でご紹介した、東本願寺の大寝殿の特別公開が「京の冬の旅」の企画の中で6日からスタートしましたね。ただ、もはやそっちよりも世間が見たいのは、あのAdoちゃんがNHK紅白歌合戦でパフォーマンスした話題の能楽堂なのでしょうか?サムネ写真がそれです。(撮影は昨年の公開時のものなので、雪景色となっております。) 今年は、僧侶にご案内いただく予約制のプランだけのようですね。 昨年10月からの竹内栖鳳/破壊と創生のエネルギー展でもインパクトのあった「風竹野雀」が「歓喜」・

竹内栖鳳@京都市京セラ美術館でスタート!

京都市京セラ美術館が10年に一度、90周年事業として乾坤一擲の催事として実施する竹内栖鳳展!破壊と創生のエネルギーと題して、保守本流の日本画家だと思われている栖鳳の革新的な部分に光を当てたものになっているのでしょうか!12月までのどこかで見に行きたいと思っておりますが、ネットでテーマ曲担当の石井琢磨さんという方がtwitterに上げている画像を見てビックリ!これは!東本願寺の大寝殿床貼付にあった「風竹野雀」では!?(下記NOTE参照)さすがに、お寺の床貼付をもってくることはで

東本願寺大寝殿の竹内栖鳳特別公開激写‼

 1月末の雪が降った日の翌日、京都東本願寺の大寝殿・白書院の特別公開を見てきました。お目当ては、竹内栖鳳が描いた大寝殿の広間奥の障壁画です。広間の奥に描かれた竹内栖鳳による障壁画です。1939(昭和9)年の制作で、三つの画面で構成されており、向かって右(北側)から「風竹野雀」、「歓喜」、「古柳眠鷺」。竹内栖鳳は、昨年没後80年を記念して東京の山種美術館でも重要文化財の「斑猫」を目玉に回顧展が開かれておりました。重要文化財の「斑猫」が撮影可能ということでずいぶんとSNSで拡散さ

雪の初詣@京都・清水寺とフォション・ホテル 川瀬巴水と東山魁夷を思う。

 実家の諸事情もあり、2021年の大晦日は京都市内に宿泊し、元旦の早朝に清水寺へと初詣して参りました。大晦日の午後から降り始めた雪は、京都市内でもうっすらと積雪して、早朝の清水寺は川瀬巴水の木版画ばりの見事な雪景色。さすがに、版画ほどには降ってはいませんでしたが。 経験したくても、なかなか経験できない清水寺の雪景色に年明け早々巡り合えたのは、運が良かったです。  この初詣と並んで楽しめたのが、昨年オープンしたばかりのフォションホテル京都でのホテル・ステイ。フランスの19世

日本美術の楽園・京都国立近代美術館コレクション展で都路華香が特集展示中

 2021年12月現在、生誕150年・没後90年ということで、京都画壇の画家=都路華香の特集展示が、京都国立近代美術館のコレクション展で見ることができます。サムネイルに使った埴輪の絵は、全体像は下の写真のような屏風です。 埴輪と埴輪を作る老人と少年を描いた作品なのですが、何とも長閑なほのぼのとした味わいが、都路華香らしい作品です。  友禅描きで生計を立てた父のそばで、幼い頃から絵に親しんだ華香は、9歳で京都画壇の重鎮・幸野楳嶺の画塾に入門しました。楳嶺四天王として知られる菊