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#日本美術

ホテル&美術の楽園・カンデオホテルズ京都烏丸六角

丸福楼の紹介記事を多くの方にお読みいただけたようなので、ラグジュアリーホテルではありませんが、京都で楽しいホテルをもうひとつご紹介します。カンデオホテルズ京都烏丸六角。 ロビー棟に、旧伴家住宅という町家の母屋をそのままリノベーションして活用しています。10年前くらいはここでお住まいになられていた風情で、祇園祭の時には玄関を開放されて、鈴木松年の狼の屏風をお見せになられていた、京都らしい旧家でした。(下記ブログにその模様で残ってます。) 数年前に京都の画廊のカタログに、その

13年ぶりの特別公開・大乗寺応挙一門の障壁画!あと数日!(@兵庫県香住)

 昨秋から始まり、2023年3月15日(水曜日)まで、兵庫県香住町の大乗寺で円山応挙一門が描いた重要文化財の障壁画が、収蔵庫から本来あった客殿に戻されて、なんと13年ぶりに特別公開されています。長年、普段はめこまれている高精細の複製でも見に行こうかと思っていたほどのものでしたから、秋に公開されていることを聞いて以来、ずっと行こう行こうと気になっていました。ついに一泊二日の弾丸旅行で見に行きました。東京芸術大学美術館で開催された円山応挙展でも一部を見てはいましたが、やはり現地で

日本美術の楽園・京都国立近代美術館コレクション展で都路華香が特集展示中

 2021年12月現在、生誕150年・没後90年ということで、京都画壇の画家=都路華香の特集展示が、京都国立近代美術館のコレクション展で見ることができます。サムネイルに使った埴輪の絵は、全体像は下の写真のような屏風です。 埴輪と埴輪を作る老人と少年を描いた作品なのですが、何とも長閑なほのぼのとした味わいが、都路華香らしい作品です。  友禅描きで生計を立てた父のそばで、幼い頃から絵に親しんだ華香は、9歳で京都画壇の重鎮・幸野楳嶺の画塾に入門しました。楳嶺四天王として知られる菊

日本美術の楽園・MOA美術館@熱海

夏休みになり、お盆になりましたが、世間は相変わらず何となく遠距離観光には控えめな環境が続いています。関東圏のマイクロツーリズムなら熱海もひとつ魅力的な温泉ですが、熱海はやはりこの美術館に是非立ち寄りたいですよね。 熱海の市街地の急斜面の上にあるMOA美術館です。玄関ロビーあたりから熱海の市街地と海が上の写真のような感じで見下ろせる場所にあります。駅南口から直通シャトルバスが運行されておりますので、そちらをご利用下さい。歩くと今だと熱中症確実な斜面です。 ここの代表的な収蔵

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国宝にふさわしい、アルカイックな独自の神社建築。人吉・青井阿蘇神社

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横浜の日本建築テーマパーク?三渓園 マイクロツーリズム編