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#京都画壇

竹内栖鳳@京都市京セラ美術館でスタート!

京都市京セラ美術館が10年に一度、90周年事業として乾坤一擲の催事として実施する竹内栖鳳展!破壊と創生のエネルギーと題して、保守本流の日本画家だと思われている栖鳳の革新的な部分に光を当てたものになっているのでしょうか!12月までのどこかで見に行きたいと思っておりますが、ネットでテーマ曲担当の石井琢磨さんという方がtwitterに上げている画像を見てビックリ!これは!東本願寺の大寝殿床貼付にあった「風竹野雀」では!?(下記NOTE参照)さすがに、お寺の床貼付をもってくることはで

雪の初詣@京都・清水寺とフォション・ホテル 川瀬巴水と東山魁夷を思う。

 実家の諸事情もあり、2021年の大晦日は京都市内に宿泊し、元旦の早朝に清水寺へと初詣して参りました。大晦日の午後から降り始めた雪は、京都市内でもうっすらと積雪して、早朝の清水寺は川瀬巴水の木版画ばりの見事な雪景色。さすがに、版画ほどには降ってはいませんでしたが。 経験したくても、なかなか経験できない清水寺の雪景色に年明け早々巡り合えたのは、運が良かったです。  この初詣と並んで楽しめたのが、昨年オープンしたばかりのフォションホテル京都でのホテル・ステイ。フランスの19世

日本美術の楽園・京都国立近代美術館コレクション展で都路華香が特集展示中

 2021年12月現在、生誕150年・没後90年ということで、京都画壇の画家=都路華香の特集展示が、京都国立近代美術館のコレクション展で見ることができます。サムネイルに使った埴輪の絵は、全体像は下の写真のような屏風です。 埴輪と埴輪を作る老人と少年を描いた作品なのですが、何とも長閑なほのぼのとした味わいが、都路華香らしい作品です。  友禅描きで生計を立てた父のそばで、幼い頃から絵に親しんだ華香は、9歳で京都画壇の重鎮・幸野楳嶺の画塾に入門しました。楳嶺四天王として知られる菊

(今日の一枚)日本画家-菊池契月の散策の空気感

実に爽やかだ、今の時期だろう、昭和の初めの空気感が伝わって来る、そして、モダーンだ。 Fig.散策-1934 (c)菊池契月 京都画壇の大御所である日本画家、菊池契月(きくち けいげつ)の散策は、絹本(173×173.5cm)、第15回帝展に1934年(昭和9年)の作品だ。 これを見ていると爽やかな朝の空気感を感じる、現代に通じる散策の姿であり、犬たちも、心地良さそうだ・・・ それは、スマホ、PCの壁紙サイトもあるくらいだ。(リンクしています) Fig.散策-iPho