大掃除しなきゃ
通訳ガイドのぶんちょうです。大掃除の季節です。外国人観光客に大掃除いつすると聞くと「決まってないけど春かな」と言う答えが多いです。いわゆるSpring cleaning です。確かに油分を取る掃除は気温の高い季節にやったほうが効率的だし、薄着で体も動きやすいでしょう。
それでも、ここ日本ではほとんどの人が年の瀬に一斉に掃除しています。12月に入ると「大掃除終わった?」が挨拶になるくらい年間行事として定着している大掃除。なぜ年の瀬にするのでしょうか。
家がきれいになれば気持ちいいです。心もなんだか元気になります。でも、本来の目的は新しい歳に来てくれる歳神様をお迎えするためですね。平安時代の宮中行事煤払いが庶民に浸透して年末の大掃除の習慣になったそうです。
今でもお寺や神社の掃除は煤払いという言葉を使っていると思います。囲炉裏を使っていた昔は、1年分の煙から出る黒い粉、すすを払うのが慣わしでした。今はすすではなく、普通の汚れですが。京都、本願寺の煤払いは有名です。今年のすす払いのニュースです。
家をきれいに掃除した後に、しめ飾りをして、そこが清められた場所であることを示します。しめ飾りには不浄なものが入り込まないようにする魔除けの役割もあります。
また、玄関の前には神さまの拠り所としての門松を飾ります。門松についてはこちらに書いてあります。
そうやって、きれいな所が大好きな神様に喜んでもらい、新しい年を迎えるわけですね。明日から大掃除だ!
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