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インバウンドは日本にとって大きな希望だと思う話

通訳ガイドのぶんちょうです。
2022年6月から公式に外国からの観光客が入国してきました。

観光地としての「日本」は魅力的で、日本政府観光局の発表による外国人観光客の数は年々増加し、コロナ前の2019年にはピークの3188万人が来日していました。これは東日本大震災のあった2011年の620万人と言う外客数からすると、8年間で5倍超になったわけです。

単純に考えて、8年前に比べ、日本に5倍のお金が落とされたことになります。実際、観光庁の数字によると2019年の訪日外国人による年間消費額は約4.8兆円にのぼります。

日本が外貨を獲得するという意味でインバウンド(訪日旅行)を輸出産業と考えてみます。財務省の統計を見ると、同じく2019年の日本の輸出総額は約77兆円でした。

そのうち、最大輸出品目の自動車は約12兆円。輸出額2位の半導体電子部品は約4兆円です。

日本からの輸出額2位の品目よりもインバウンドマーケットの数字が大きいのには、ちょっとびっくりしました。

日本の水際対策は今まで厳しく、現場の私たちガイドが苦労した点もあります。それについては別記事で書きます。しかし今、入国の規制が撤廃される目処もたちました。

まもなく、10月かの入国規制撤廃で、コロナ前と同じように外国人観光客がどっと来る日も近いでしょう。

令和4年6月10日から、旅行業者等※1を受入責任者とする「青」区分の国・地域からの添乗員付きパッケージツアー※2による外国人観光客の受入れを開始しています。
令和4年9月7日からは、全ての国・地域からの添乗員の同行を伴わないパッケージツアー※3についても受入れを開始します

観光庁

以前のように外国人観光客で街があふれるようになった時、本当に面白い街で、面白い体験ができればリピーターとしてまた日本に来てくれるはずです。

外国人にとっての面白さは案外、日本人自身が気づいていなかったり、日本人が外国人向けにと用意したものの興味を示してもらえなかったと言う事例もあります。

ガイドである以上、面白さを引き出せるような案内をしていきたいと思っています。でも、正直なところ、コロナを挟んで面白みが半減してしまったと思う場所もあります。

円安が進み、お買い物目当ての観光客も沢山来るでしょう。それは日本経済に大いに貢献してくれることで歓迎ですが、「お買い物天国だけの日本だった」と思われるだけでは何だか寂しいです。

日本人のマナーの良さ、親切さ、街の清潔さは観光客のだれもが感心してくれることです。そう言うことを大切にしつつ、媚びない観光地、つまり、ありのままの日本を見せてあげられるような、そんな日本になってほしいなと思っています。

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