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神社 これだけは覚えるべき参拝方法

通訳ガイドのぶんちょうです。外国人を案内していて必ず行くのが神社です。ガイドなりたての時に習うのも神社のお参り方法の説明の仕方です。外国人に手取り足取りでお参りの仕方を教えながら神社を歩いていると必ず、神社のお約束を知らないかなと思われる日本人がちらほら。

難しい作法は何もないですが、これだけは、覚えておくといいと思います。

鳥居の前で一礼

鳥居の向こうは神聖な神様の場所なので、お邪魔しますの意味で一礼です。ここで、外国人が慣れないお辞儀をする姿がなかなか可愛くて好きです。

参道は真ん中を歩かない

これをしちゃっている日本人は結構います。初詣のような大混雑の時は別として、普通は参道の中央は神様の通り道(正中)と言われているので、人間は道の端を歩きます。正中を横切る時も一礼します。外国人観光客には「端っこ歩いてねー」と説明しておきながら、日本人が真ん中歩いていると、なんで?と言う顔をされるので、「まあ日本人も知らない人いるからねー」などと言ってます。

手水舎で手と口を清める

手水舎は色々な読み方があります。てみずしゃ、ちょうずや、てみずや。
ここは、手と口を清められればいいのですが、正式には、右手でひしゃくを持って、左手に水をかけて洗う→左手にひしゃくを持ち変えて右手を洗う→
もう一度、右手にひしゃくを持ち変えて左の手のひらに水を溜め、口元に持って行き口をゆすぐ→もう一度右手のひしゃくから左手を洗う→最後にひしゃくを垂直に立てて水を柄のほうに伝わせる。これは最後にひしゃくも清めると言う意味があります。

この手水舎での儀式、昔は川などに入り体ごとお浄めをしたことの簡略化だと言われています。

拝殿では、神社によってお詣り方法が違いますが、一般的には二礼二拍手一礼です。まず、お賽銭を入れ、鈴があれば鳴らします。神様にここにいますよと言う合図です。深く2回お辞儀をし、大きな音を出して2回手を打ちます。
そして、手を合わせて祈ります。最後にもう一度深くお辞儀をしておしまいです。「何を祈るの?」と聞かれることがあります。「お願いごとをしてもいいし、私は日頃のお礼を伝えてますよ」と返事をします。

神道では、大きな音を出すのが大事だそうです。お祭りの時に大声でわっしょいと言うかけ声を出したりしますよね。大声でわっはっはと笑うこともいいことだそうですよ。

帰りも鳥居で一礼

帰りも鳥居のところで一礼します。ある時、外国人に「ここでもう一度お辞儀でーす」と言葉だけで言ったら、なんと本殿のほうにお尻を向けて一礼してしまいました。いやいや、お辞儀の意味がちゃんと伝わってなかったのね。


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