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21世紀を生き抜く3+1の力 〜「個」が作る挑戦の先に光がある時代〜

正解は他人の中ではなく、いつも「自分の中」にある


自分は誰かに認められる「正解」を探していると感じた

大学サークルでのリーダーをやる上でも、仕事で案件を進める中でも自分がやっていることは正解なのか?がいつも頭をよぎり、不安になるタイプ。
毎回、周囲の仲間や先輩に聞いて、「これであっているのか」を伺う。
そして大体は私の考えにアドバイスなり、指摘をくれる。
私はアドバイスをもらうと「何か違う気がする、、」と思っても、それを鵜呑みにして動いてしまう癖がある。
確かに、相談することで「最適解」に近づけるような観点があるかもしれないけど、その人のアドバイスや考えが「正解」とは限らない。

本書でも以下のように述べられている。

変化する時代の中で、自分は何をしたいのか。
どういう生き方をしたいのか。
なぜ今の仕事や勉強をしているのか。
自分はどこに向かっていきたいのか。
これがないと、さまざまな仕事のチャンスを掴む上で、どんな経験をしたいのか、それはなぜなのかを周りにきちんと説明することができない。
自分がどこに向かっているのかわからないので「周りに流される、決められる」

正解と言われるたびに自分を肯定された気持ちになり、「不正解」と言われるたびに落ち込んできた。長年培われてきた「正解を無意識に探す癖」から抜け出すのは、意外に簡単ではない。
正解という名前の他の人が過去に出した答えや他の人が答えて欲しいだろう答えを探し始めた瞬間に、急激な変化にたちまち混入し、不安になるだけ

方向修正することは大切かもしれないけど、
相手の考えやアドバイスを100%正解だと思ってその通りに動くことは危険だ。教えてくれたことが間違っている内容かもしれないし、自分の目的とはづれているものになる可能性がある。

いつの間にか自分の言葉や考えではなく、他の人が納得するような「言葉」「考え」を借りて楽するようになってしまったなと思う。

「常に自分がどうしたいのか」を持って考え、行動する。
その中で、その目的を達成するために、相手のアドバイスや考えを聞いて、新しい方法を考えたり、「活かせそうと思うところ」を取り入れたり、今の行動や考え方をより良い方へ修正することが大切なのだ。

目指したいものは何かを決め、
「自分はできる」と思うこと

「自分の核となる目標・理想を具体的に定義」し、自分ならできると信じることがこれからの時代では必要になってくると書かれていたことが印象的だった。

今までは一つの集団の中で、自分の力を活かすことが求められる「集団の中で生きる力」が必要だったが、21世紀は「個」が「個」と共創し新しいものを作っていく「個性を自由に使う力」が必要になってくる。

そのためにはまず、自分がどんな人生を送りたいのか、どんな役割を社会で担いたいのか、どんな世界に向かって努力する人なのかという個のアイデンティティを明確にすることが大切なのだ。

私はもっと、このアイデンティティを明確にしていきたいと思う。

私が自分で大切にしている価値観は
「ありのまま」であることだ。

冒頭で述べたように、私は正解を探してしまう、流されてしまいがちな人間だ。
でもそんな私でも、今までの経験を振り返ると、中学校の時に生徒会に自分の意思で立候補したり、サークルの活動で自らプロジェクトを立ち上げた時などなど、己の好奇心とワクワク感を持って全力で取り組めた時、なんとも言えない充実感があった。

この充実感は自分のありのままの考えや行動に「こうすべき」「こうでなくてはいけない」というような他人の目を一切気にせずに全力で活動できたからだと感じる。
また、サークルの活動や、友達の相談にのったときなど、
相手が自分の行動に自信を持って取り組みたいと思ったり、
やりたいことに頑張りたいと思えてもらえた時
「ありのまま」という価値観を他の人にも共有できた感じ、本当に心の底から喜びを感じた。

こんな活動をこれからもしていきたいと思う。
でもこれを期限を持ってどんなふうにいきたいかというようなライフスタイルにまで具体的に落とし込めているのかと言われるとまだまだだと感じる。

他のそんな生き方を体現している人を見ると、「自分なんて。。」という気持ちが湧いてくることも否めない。
他人が成功しているのを見て、すぐに出ない結果に焦ってしまうのだ。

だからこそ、本書で以下のようにあるように、
純粋な情熱を持ち、自分はできる・結果はすぐに出ないのだというというマインドを持って一歩ずつ、ちょっとずつでも前進していきたい。

「他の人の追随を許さないくらいの角度で進化し始めた方々」に共通しているのは、短期であれ中長期であれ「自分はこれをやり遂げてみたい」という明確な意思を持ち始めた

進化する力を発揮したいなら、まずは自分は自分を信じて、自分が情熱を持てる「やりたいこと」に向かって自分のエネルギーを集中させるだけでいい

21世紀の本を読んでいてワクワクした。『レバレッジ・リーディング』でもあったが、良い本は人にモチベーションを与えてくれるものだ。
この本に出会えてよかったと思うし、お勧めしてくれた方にも感謝だ。



  • 近くばかりをおみているっと船酔いする、なるべく遠くを見ていた方が良い

  • 21世紀を生き抜かなければいけない私たちは、少なくとも75歳くらいまでは「働き続ける」前提で、心と体とスキルの準備をしておく必要がありそうです

  • つまり、どんな大量のデータも全くストレスなく、一瞬で世界中に届けることができるようになる

  • ものづくりの世界も、資金力があり、設備投資をし続けられる大企業だけでなく「個人が自由にものづくりできる」時代になりつつある

  • 環境、収入、年齢、全ての格差や境界を超えて、「いつでも、誰とでも」最高の教育を受けられる世界はすぐそこまできている。目的と意思を持って「学ぶ機会を探求し、自分で選択する力」がある人々にとっては理想郷

  • テクノロジーの発達と普及により、誰もが「いつでもどこでも」働ける時代が来れば、求められる人材は、住んでいる国や地域、年齢・ジェンダーに関係なく広く求められるようになる

  • 自分で考える力、人と共創する力、自己進化する力

    • 考えて決める人、実行する人という役割分担が薄れ、一人一人が頭の中で考える時代になる

    • 多様な専門性を持つ「個」が、国家や企業をいう枠組みを超えて機動的にコラボレーションする「共創」の時代になる

    • やってみて、その反応を見て修正するプロセスを繰り返す、継続的な「進化」を前提とした時代になる



考える力

  • 解くべき問題が複雑になっていけばいくほど、物事を構造的に考えたり整理する力は重要になっていきます

  • その先にどんな世界を目指しているのか、なぜそれが必要なのかを具体的に説明できる企業は、ほとんどいないのが現状

  • 変化する時代の中で、自分は何をしたいのか。どういう生き方をしたいのか。なぜ今の仕事や勉強をしているのか。自分はどこに向かっていきたいのか。これがないと、さまざまな仕事のチャンスを掴む上で、どんな経験をしたいのか、それはなぜなのかを周りにきちんと説明することができない

    • 自分がどこに向かっているのかわからないので「周りに流される、決められる」

考える力の三つの要素

  1. 目指すものを定義する力
    具体的に期限やなぜ、世界観や根拠を目指すものを説得力を思って語れるもまで考え抜く

  2. ズームイン・ズームアウトする力

    • 実現する方法を考える上で、シンプルに要素分解した上で、表面的な課題の奥にある本質を見極める「ズームインする力」

    • 固定観念にとらわれず新しい方法を考える「ズームアウト」できる力の両方が必要

  3. 数字や事実で考えられる力

    • 本当にそうか?を問い続ける=客観的な数字や事実で考える力が必要

  • どれだけの視野で「世界」を捉えているかが、アウトプットの質をお大きく左右します。自分の「想像力と世界観」を広げる力が、「考える」の核にならなければなりません

  • 今の時点で自分が目指すものを明確に定義できているかを確認する
    →なぜ具体的にいつまでを自問し続ける

共創する力

  • 目指す変化を「実際に創り出す」ための「実践力」を持つということ

  1. 場を創る力
    ・いつもは一緒に仕事をしない多様な人々が場を一つにして、議論しなければいけない場が増える
    ・はじめましてで、チームアップするために、瞬時に場の価値観やルールをその場にいる人々と共有することが重要
     → そもそもどんな人を呼ぶのか。場の雰囲気は。場の位置付けは。

  2. ベストな答えを共に紡ぐ力
    議論のための議論ではなく、「その時点でのベストな答えを紡ぎ出すための議論」が必要
    ・ブレない明確なゴールを示す
    ・答えを出すべき「本質的な問い」を極めて定義している。そして、その一貫してその一点のみにチームの頭を集中させている
    ・チームの意見や知識をフラットに引き出し、その背景とロジックを
    理解/比較しながら、最後は自分で判断決定している
    ・たとえ難しい壁にぶち当たっても決して逃げず問題解決をやめない

  3. アイデアを形にして実行する力
    ・アイデアを具体的な形にしてまずはやってみること
    ・まずやってみること自体がまだやっていない人と間に時間差を生む
    ・とにかく形を作りやってみながら進化させること

  • 多様な他者の力を本当の意味で信じているか

進化する力

  • 必要な変化を受け入れながら、自己革新し続ける力

  • 「進化する力」とは、「真剣勝負」「自己認知」「自己修正」のループを常に回し続ける力

  • そのループを回す核となる「目指したいもの」に向かう純粋な情熱と「自分はできる」「自分は自分で良い」とおいう自己効力感・自己肯定感

  • 失敗したら、その原因に真摯に向き合い、すぐに自分自身を修正して、再チャレンジする

  1. 真剣勝負
    ・勝手に自信を失って、勝手に逃げようとしているのは自分自身
    ・真剣勝負をするということの本質は「自分をなるべくよく見せよう、賢くかっこよく見せよう」という考え方を捨て去って、たとえ不格好でも泥まみれになっても「今の自分」が「今やるべきこと」に120%集中し、圧倒的な量のチャレンジと努力をするということ
    ・本当にグローバルプロジェクトで通用するプロフェッショナルになりたいなら、こういう真剣勝負の場に自分を置き続けて、泣きながら、ボロボロになりながら、全力投球をし、辛辣な空気の中でたくさんの失敗を繰り返し、血を流しながらも「ちゃんとプロとして貢献したい」という一心で食らいついていくしかない
    ・誰にも負けないエネルギーをもって真剣に努力し続け、もっともっと自分を伸ばそうとする「意志」と「覚悟」をもち実践すること

  2. 自己認知
    結局のところ、自分という人間の育成は、自分にしかできない

    ・今の自分を客観視する力
     ・今の自分を鏡に映すとどう映るか、それはなぜか理解する力
    ・自分の志向性や価値観に迫る力
     ・自分は本質的に何が好きで、何を大事にする人なのかを理解する力


    ・まだ足りない自分を受け入れ、「これからの伸び代」に転換できる力
    ・自分自身のブレない軸を見出す力

  3. 自己修正
    ・人の能力は努力により相当伸ばすことができると信じているかどうかが自己認知の精度にも大きく影響している
    ・伸ばし用のない能力が値踏みされているともうとどうしても受け止め方が歪んでしまう。都合の良い結果ばかりに目を向けたり場合によっては「本当ではない」自分を見失ってしまう

  4. 純粋な情熱
    ・「他の人の追随を許さないくらいの角度で進化し始めた方々」に共通しているのは、短期であれ中長期であれ「自分はこれをやり遂げてみたい」という明確な意思を持ち始めた
    ・進化する力を発揮したいなら、まずは自分は自分を信じて、自分が情熱を持てる「やりたいこと」に向かって自分のエネルギーを集中させるだけでいい
    ・自分は何に対して喜び、悲しみ、怒りを感じるのか。自己理解が自己効力感を高めるための一歩となる

  • 21世紀は「個」が、一人一人の個性を自由に輝かせてくれる時代

  • それぞれの「個」の「アイデンティティ(自分は何者か、何をしたい人か、何ができるか)」が明確にあって、それが「一企業」や「一家族」という「小さな幸せ村」のためだけでなく、「社会全体」のために存在する

  • どんな生き方、働き方であっても「自分はこの社会でどんな役割を果たすのか」を意識するようになる

  • 個人が自分の教育に責任を持つ時代
    結局、自分が何を選び取るか

  • 自分が「解きたい」問いを見つけること

  • ズームインしたりズームアウトしたりしながら、発想を広げて具体的に考えること

  • 1人でやるのではなく、多様な他者を巻き込むこと。まずとにかくやってみること

  • やるからには一生懸命やること

  • 一生懸命努力すれば、結構なんでもできるものだと自分を信じること

  • 正解と言われるたびに自分を肯定された気持ちになり、「不正解」と言われるたびに落ち込んできた。長年培われてきた「正解を無意識に探す癖」から抜け出すのは、意外に簡単ではない。

  • 正解という名前の他の人が過去に出した答えや他の人が答えて欲しいだろう答えを探し始めた瞬間に、急激な変化にたちまち混入し、不安になるだけ


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