ペンギンハイウェイがくれたアドバイス
※ネタバレがあります
ペンギンハイウェイをたった今見終わった。
感動ではない心に残るものがあった。なんだか心がしんどいのだ、いい意味で。
あの小学生の頃の夏休みの青々しい感じ、風、自由とワクワク…
何もかもが懐かしく、それでいてこんなキラキラした夏休みがあっただろうか、
と思わず羨まずにはいられない…
そして何より、青山くんの言動が私の心の中に何か石を投げ打った気がするのだ。
この物語は私に「迷わず突き進め」、「前を向いて日々を過ごせばきっと良い未来が待っている」と奮い立たせてくれるような作品だった。
夏休み前、見ておくのにはぴったりの物語だなと思う。
青山くんと謎のお姉さんの物語なのだが、個人的には青山くんの考え方や行動力がとても魅力的だった。(これはお父さんの教えも影響しているのだろう)
青山くんは不思議な現象、自分でわからない問題に対して、まずなぜだろうと考える。そしてその問題が自分でわかるまで思考するのだ。
そして問題に直面した時、お父さんからもらったアドバイスのメモや言葉をもとにさらに自分で思考する。すぐに答えを他の人に頼らない。
とてもいい心構えだと感心した。
人生において問題に直面した時、人は「なんて自分はダメなんだ」とか「あいつのせいでこんなことになった」といった考えを持つ。そして自分はどうすればいいのかとすぐに他の人の意見を頼る。これは別に悪いことだとは思わない。しかし、いつまでもこんな気持ちでいてはなんの成長も望めないだろう。
何より、人生がなんだか後ろ向きになってしまう。
大切なのはこれから自分でどうするかだ。
作中、青山くんのお父さんはそれをこっそりと教えてくれたし、青山くんは身をもってそれを証明してくれている。
父の問題の解き方三原則
・問題は分けて小さくする
・問題を見る角度を変える
・似ている問題を探す
お父さんからの問題を解く時のアドバイス
多くの問題が一つの問題である可能性を確認
悩んだらメモを一つにまとめて考えてみなさい。
それでも分からなかったら、よく寝て、よく食べて、よく遊び、普段通りの生活をしなさい。そうしたらふとそれがふとした瞬間に繋がることがある。
これらは全てお父さんが作中でそっと教えてくれた”問題をとくアドバイス”だ。
これは私たちの人生において起こるであろう問題と同じようなことが言えるのではないだろうか。
問題は自分が考えているよりもずっと小さくて、とるに足りないものなのかもしれないし、解決の道が開けない答えももしかしたら違う道が開ているかもしれない。
考え込むのもいいが、悩みすぎては周りが見えなくなって、自分の周りにある優しさや素敵な瞬間に気づけないかもしれない…
人生において、どうやって自分で道を切り開いていくのかを考えさせられた。
もちろんこの作品の面白さは他にもまだまだ、ある。
少年少女の未知なものに対する好奇心と冒険、大人に対する少しの対抗心、
そして”好き”という感情…
子供の頃に感じた青々しく、甘酸っぱい思い出が詰まったストーリー、色鮮やかなアニメーションにラストまで目が離せなかった。
そしてペンギンがとても愛くるしく描かれており出てくるたびに癒されずにはいられなかった。(ペン太が消えたときは本当に心がえぐられた…😢)
この作品の最後、「ペンギン号」を見つけた青山くんは何を思ったのだろう…
瞳を輝かせ、口角をキュッとあげて自身に満ち溢れた顔をしていた彼からは
なんだか明日、未来に対する希望を感じることができた
誰にもわからない未来に対する不安や迷い、
それでも前をむいて生きよう、成長し続けよう、そう思った。
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