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赤いリップをひいてみたら


時間つぶしに立ち寄った本屋で
なんとなく手に取った美容本に、
「自分に似合う赤を、リップに1本もっておくといいよ」
という文章が目に留まった。

ふぅーん、そうなんだ。でも、
赤、ねえ、、
自分には似合わないよなあ。
リップは使わないしなあ。
そう思いつつも。

自宅に帰り、
あればいつか使うだろうと、ずっとしまっていた
試供品の赤いリップをひいてみたら

唇よりも、
眉、目元、輪郭のほうがはっきりと、

ぼんやりとしていた自分が
この赤いリップで
しっかり、はっきり、現れたのだ

鏡の中に現れた
知っているけれど、ちょと知らなかった?新しい自分に
わくわくした気持ちが沸き上がった

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