向こう側の私へ


紡がれた言葉を身体に落とすこと
あの歌に思いを載せることで辛うじて生きていられた

私の中から言葉は生まれないから
澱になって積もってゆくだけ

鈍痛と重みに身を任せ、今日も向こう側へ向かう

夢の中の私は醜い人間だな
眠りが安らぎでなくなったのはいつからだったかな

こちら側は決して素敵な安らぎの場ではないのだけれど

エアコンや換気扇から聞こえる音がほんとうに耳障りだ

消せないから重ねて重ねて踊り続ける

だれも知らない私だけのダンス狂ったように溶けられたら

#エッセイ #詩 #ぽつらぽつら #夜