5枚目 走り書き

わたしは、福祉の現場の片隅で働いています。緊急事態宣言が出たからリモートとはいかない仕事なので、明日もお仕事。

なんならこの春入職。ひどく大変なときに入ってしまったなと思いつつ、去年じゃなくてよかったと思っているのも事実。たぶん、去年だったらわたしはお気持ちの状態が悪くなってたんだろうな。

もともと1人でいるのは好き。おこもりの日を決めるくらいには出不精なタイプ。撮り溜めた映画やドラマといろんなマンガや本と大好きな飲みものと食べものがあれば大体幸せに過ごせてた。
人と約束する過程もわたしには難しくて、外出するときも大抵ひとり。
自分の好きに時間や空間を選べること、自分の思いを自分のなかに留めておくことはたいせつで、好きだったの。

でも、この情勢のなかで強制的におこもりの日と決められると、たちまち所在なさに包まれるものですね。

仕事で外に出て、人と会うことが普通にできているから何とか生活ができてる。
気持ちも分け合いたくなる。
まあ、分け合う人はふだんの積み重ねだからこそあんまり相手を見つけられずわたわたしてます。

どうにも落ち着かず、この前ついに市販の鎮静剤を買いました。
ほんとうのところ効いてるのかは分からないんだけど、プラシーボでもこれを飲んだから大丈夫って思えることがわたしにとっては大切。

社会の変化も自分の手が届く範囲の生活もはやく日常となればいいな。肌触りのよい、馴染んだブランケットのような心地よさに。