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お抹茶のある暮らし

お抹茶を点てて飲む、日常生活に取り入れてみたことありますか?

「おー、お抹茶のある暮らしいいな。日常生活に取り入れてみよう!」そう思う出来事が今年のお正月にありました。

私はもともとお抹茶好きです。茶道も好きです。その昔、まだうら若き二十代の娘だった頃、茶道のお稽古に通っていました。和菓子が好きだったのと、着物を着れることがうれしくて始めたのを覚えています。結構はまって約10年ぐらいやってました。

お茶の先生が素敵でした。遠藤先生、当時おいくつだったんだろう、多分60代後半から70代前半。決して広くはないご自宅全体を私達がお茶のお稽古に使いやすいように、ご主人とご一緒にDIYされていました。

普通の和室が、床の間に掛け軸をかけ、花入れに花を飾り、炉を切り、佇まいを整えると、部屋中にピーンとした空気が流れる、凛とした空間に変わる、この不思議な感覚が好きでした。

炉に炭を入れパチパチと火がいこる音が聞こえ、お釜をかけ、湯が沸き、しゅんしゅんと湯気がたちこめてくる、あーなんてうっとりする時間なんだろう、日本人を感じるわー、歴史の中を生きてるみたい、あれは一種の瞑想状態だったのかな、そんな事を思い出します。

あれからうん十年、すっかり茶道から離れた日常を送っていましたが、今年のお正月、何故か母が茶道具を段ボールから引っ張り出して戸棚の中に収めていました。

私の家では、年末になると近所の和菓子屋さんでお正月に食べる和菓子を買います。

茶道を知らない姪が、これまた茶道を知らない友人を連れてきて、和菓子もあることだし、せっかくだからコーヒーの代わりにお抹茶にしましょうという流れになり、日常生活に突如お抹茶が登場したのです。

「お抹茶点ててみたい!」とはしゃぐ現代の20代の娘たち、ダイニングテーブルの上で、ただお抹茶を点て、和菓子を食べながらお抹茶を飲むという、なんとも滅茶苦茶でいい加減な一服。

それなのに、あのピーンとした空気感(でもちょっとゆるめ)、日本人を感じる感覚、一服いただいた後の皆の笑顔、いいわー。

そして今日、自分で自分に一服点てて、日常生活の中の一服の贅沢な時間、楽しみました。ええもんです。

もう一度、茶道のお稽古を再開したい、私の今年の密かな企みの一つです。

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