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目の当たりにしたデジタル格差

先日私の運営するレンタルスペースに初めてのご利用者さんが来られた。
予約フォームの利用目的欄には「面接のため」と書かれていた。

私はてっきり面接する側の方が、面接会場として利用するのだろうと思っていた。過去にも1度そういった利用者さんがおられたからだ。

スーツ姿で手ぶらで現れた彼は、結構若かった。
「すごいなー、この若さで誰かを採用する側なんだ。しかも手ぶら、IT系かな?スマホ1つで何でもこなしちゃう世代だなぁ」などと思っていたら、

「今日はじめてオンライン面接を受けるんです」って言うじゃないか!

「え?で、手ぶら?」
「はい、スマホでいけるかなっと思って」

ふう~ん、そうなんだ、スマホでオンライン面接、なんだ。
私だったら、何故かスマホでは心もとない気がして、きっとパソコンで受けるだろうな。
こんな風に思ってしまうのは、もう時代遅れなのかも・・・等々、色んなことを考えながら、

部屋に入って、面接前の準備、スマホの設置位置やら映り具合やらのセッティングに何故か付き合い(←無人運営のレンタルスペースのサービスではない)、1時間後、隣の部屋で作業をしていた私に「面接終わりました」と声がかかった。

「どおでしたか?」
「上手く繋がらなくて、つながったと思ったら、声が聞こえなくて、スマホでやるのも初めてで、結局電話でしゃべりました」
「えー!?」

「コロナ禍だから、オンライン面接になって、初めてで」
(若者よ、コロナ禍が落ち着いても、この流れはなくならないと思うよ)

「電話で話できたんだ、で、面接はどうだった?」
(お姉さん口調に変わってしまった)
「面接の人が、結構サバサバした怖そうな人で、オンライン面接で手間取ってるようじゃ、ちょっと・・、転職組なんだから、新入社員を引っ張っていってくれるようでないと・・みたいな事言われました」

ここから、まるで人生相談みたいな会話を、本来私のお客様であるその日初めて出会った若者と繰り広げ、
「次回のオンライン面接までに問題なく操作できるように、私が相手しましょうか?」とか言ってしまった。

そしたら、
「オンライン面接の仕方、分からなくて面接受けるのを躊躇している人いると思うんですよね。ハローワークの前で『オンライン面接の仕方教えます』ってチラシ配ったらどうですか?」って提案された。

Zoom、Google Meet など、オンライン会議ツールを使う事は、もはやスマートフォンで電話をする事と同じぐらい普通の事だと思っていた。

違うんだ、まだまだ電話みたいに普通のツールじゃないかもしれないんだ。
これが、デジタル格差の一面?っていうものなんだろうか?


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