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せっかくだから住環境を考える~87歳の母が楽しく馴染んでいる、実家建替えてよかった~

「高齢の親は住む環境が変わるとボケるかもしれんから気を付けたほうがいいよぉ」実家を建て替える前に色んな人からよく言われたし、情報としてもよく見聞きした。

建替える前の実家は、築70年ほどの純日本家屋。新しい家は住みやすさを重視した現代の省エネ住宅。住む場所は同じでも、住む空間は全くの別世界。

だから正直言って、若干心配していた。「せっかく新しい家になっても、そのせいでボケちゃったら、何してる事か分からん」

そんな心配をよそに、現在楽しく暮らしている母を見ると建替えをして本当によかったと思う。

適度にこじんまりとしているから、家の中は均一に暖かい。回遊型の動線にしたので、母は家の中をぐるぐる移動し、よく歩く。

縁側風の陽の良くあたる窓際でお茶を飲みながら新聞を読んでいる、この空間でこんな風に過ごして欲しいなと私の想定した通りの過ごし方をしている母の姿を見て、ほくそ笑んでしまう。

「固定資産税分ぐらいを家から稼ぎたい」と考えていたので、家の中に人が集まれるスペースを作っている。今日は、弟がお世話になっている六層連動操法の沖倉先生の講座が開催された。

こんな日は、母は特によく動く。私の掃除後をチェックし、不満な個所は自らモップ掛けをし、頂いた果物を皆さんで食べてもらおうと皮をむきお皿に盛り付け、お茶の準備をし、お盆にのせて運ぶ。

2人で片づけをしていたら「たまに人が沢山訪ねてきてくれるのは楽しいわね」と言う。

家を建て替えてから、遠方に住む兄弟(母にとっては子)との交流も以前より活発になった。姪甥(母にとっては孫)も気軽に遊びに来る。

楽しそうな母の笑顔を見るたびに「建て替えてよかった」と本当に思う。空間が人を幸せにするってこういう事なんだろうなと本当に思う。

高齢の親の家の建替え、案外心配することはないのかもしれない。人は誰でも居心地良い空間が好きなはず。

実家の建替えに関わって下さった全ての方に感謝です。

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