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バンダイとプレイボーイとのコラボ(珍品)3号

表題の案件は、これが最後です。オリジナル・チェス、マンギンカ、と続いて、最後の3作めは、なんと「ソリティア」です。
ゲーム盤は、世界的に有名な標準型(33マス)です。

こんな盤面デザインで、当時は販売していました

もちろん、重量感がある黒のボードと、そして合金メタルペグです。高級感ある素材で作られていました。ペグは両端の色が異なりました(上面は金、下面は銀)

日本のゲームマニアの間では、この盤を用いたパズル&ゲームは1980年(頃)でさえ、既にポピュラーでした。申し訳ないけど、この商品は売れたとは絶対に思えないです。
ちょっとゲーム市場のニーズを図り間違えていたと、ラジくまるは思います。

ゲームマニア達は、この時点ですでにヨーロッパから本格的なボードを輸入して買ったか、あるいは自作していたはずです。
この1980年(頃)と言うタイミングで、わざわざ3000円を払って買った人は非常に少数だったと推定します。
ゲームマニアになったばかりの人か、あるいは、ゲームマニアではない人が買ったのだろうな。と、思います。

当時の商品データを調べなおしたのですが、伝統的な1人用パズルの「ソリティア」がメイン商品で、「他に4種の伝統的なゲームを紹介」との情報を入手しました。
4つの「伝統ゲーム」のうち2つは「キツネとガチョウ(Fox and Geese)」、「兵士と将校(革命ゲームとか突撃ゲームとも呼ばれるやつ)」だと判明しています。どちらも要するに「十六ムサシ」の仲間です。

左が「キツネとガチョウ」、右が「兵士と将校」

残り2つの「伝統?ゲーム」は情報が入手できておらず、わかりません。
とはいえ、せっかくの機会なので、これら2つに関して、今のところ断片的にわかっているコトを記しておきます。
宜しければ製品をお持ちの方、ルールの情報をご提供いただけませんでしょうか。
・・・・ただし、謝礼は一切出せませんけれども・・・。

1つめ。
ウシカモシカ 2players
(注意:断片的に入手できた情報から構築した、あいまい情報。当時のルールを再現できている保証はない。)
勝利条件:
相手のコマを2個以下にしたら勝ち。
(ナインメンズモリスを下敷きにした印象のゲーム)
用具:
標準ソリティア盤
金と銀のペグ(コマ)、各11個。合計22個。
準備:
交互に1つずつ、任意の空いているマスに自分の色のペグを置く。各々が11個を置き終わったらゲーム開始。
遊び方:
自分のターンでは、自分の色の任意のペグをタテかヨコに1マス動かす。
*ナナメ移動はできない。
自分の色のペグがタテかヨコに3個並んだら「ウシカモシカ」の完成。
*ナナメに3つ並んだ場合も同じくOKなのかどうか不明。
「ウシカモシカ」が完成した時は、ゲーム盤上にある任意の相手のペグを1個取れる。
*いちどに「ウシカモシカ」が2つ完成した場合には、相手のコマを2つ取れるのかどうか不明。

ナインメンズモリスと、ほぼ同じルールで、でも少し違っています。どういう経緯で、このボードでナインメンズモリスを遊ぶことになってしまったのか、その開発経緯が気になります。
とりあえず、試しに私一人で、コマ22個をランダム的に配置してから2人ぶんのコマを交互に動かしてみました。すると、それなりにゲームとして遊べそうな感触がありました。
不明なルールの部分をちゃんと「補完」すれば、「変則的ナインメンズモリス」として、かなり面白く遊べそうですよ。これ。

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「なぞ」ゲーム 2 players
情報がほぼなし。名称もルールも不明。コマの配置図と「いくつでもとびこせます」という断片情報だけ。

初期配置:赤枠には相手の陣?(?は1文字)との表示がありました

図とコトバの断片との2つを組み合わせて類推すると、相手とコマの位置を入れ替える「Halma(和名:ダイヤモンドゲーム)」系列か、あるいは相手を全滅させる「Checker(チェッカー)」系列のどちらかのゲームだったのだろうと考えられます。

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以上です。
なんだか、こういう「ルール断片」を見つけた時って、ルールを「補完」したくなっちゃいませんか?
皆さんはいかがでしょう?
自分って、ホントにゲームGeekなんだな、としみじみ感じます。


ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。