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Wariワリのバリエーションについて(ちょっと小話)5 Cirk

タイトル画像引用
https://boardgamegeek.com/boardgame/22865/cirk

昨日からの続きです。
今回の企画、もともとは

「SWAHIRI」という名前の、
(バックギャモン+ワリ)÷2=?
みたいな、ヘンテコなゲームがあるんですよ。

っていうことを紹介するために書き始めたのです。

この記事をまとめている途中、なんだか無性にHiku Spiel社の「Cirk」を紹介したくなってしまいました。ということで今日はCirkをご紹介します。

少し前の記事で、私ことラジくまるは、Hiku Spiele社のゲームはすごい、などとつぶやきつつ、Hiku Spiele社のゲームを6種、連続で紹介したことがあります。

どうしてそのタイミングでCirkを紹介しなかったのかと言いますと、Cirkに関しては、ルールの大部分がその時点では不明だったからです。

しかし、もういちど調べなおしたところ、2023年8月に「ルールはこんな感じです」としてルールの詳細を紹介してくれた人がいたのでした。
まさか、私がBGGの中を調査・取材した直後に、ルールの投稿があったとは気づかなかったんです。残念でした。

Cirk  2 players   by Corné van Moorsel (1998)  Hiku Spiele
勝利条件:
自分のターンの時に、ワリ(マンカラ)のルール通りに石を配布できなかったら負け。
用具:
専用のゲーム盤(7個のピット(くぼみ))、黒石9個、白石9個
中央に1つのくぼみ。
初期配置:
まず7個のピットに「黒1、白1」ずつ置く。
両名の合意のもとで、残りの「黒1、白1」のセット(2組)を、いずれかのピットに加える。

初期配置の例

遊び方:
自分のターンでは、7つあるピットから任意のピットを選び、そのピットに存在する自分の色の石すべてを手に取る
次に、すぐ隣のピットから開始して、各ピットに1個ずつ自分の色の石を配布していく。
プレーヤー1は、石を配布する時は右回りに行う。プレーヤー2は石を配布する時は左回りに行う。
*Cirkは通常のワリやマンカラとは異なり、自分が支配するピットはない。全部のピットを共通で使用する。

最後の石を配布したピットに注目する。そこには「相手の色の石しかない」場合には、それらの「相手の石」全部を獲得(Capture)する。
獲得した石は中央のピットに入れる。中央のピットに置かれた石は、このゲーム中には再利用できない。

最後の石(マーク)を配布したピットに注目する。そこには「自分の色の石しかない」場合には、それらの「自分の色の石」全部を手に取り、ゲーム盤の外にまとめて置く。
*今配布した石も一緒に取る。

これらの石は、直後の自分のターンで再利用する。
具体的には、すぐ次の自分のターンでは、それらの石を全て手に持ち、任意のピットからはじめて、1個ずつ石を配布する。

バリアント(バリエーション):
石の数を2倍にする。(黒18個、白18個)
このゲームの場合、ゲーム開始前に(黒1、白1)をペアとして、互いに任意のピットに置いていく。ペア18組(合計36個の石)が全て置かれたらゲーム開始。

***

作者さんはHiku Spiele社員ではないらしいのですが、Cirkのルールのへんてこさ加減は、Hiku Spilele社の作風そのものです。
作者さんは、Hiku Spiele社の大ファンなんでしょうか?
こんな風にルールを作り込める(Hiku社製品そっくりなものが作れる)って、すごい才能に思えて、とってもうらやましいです。

ゲームシステムのデザイナーって、何なの?どういう意味? そんな疑問は、私の記事群によってご理解いただけるものと期待してます。 ラジくまるのアタマの中にある知識を活用していただけるお方、サポート通知などお待ちしています。